IHAGEE(イハゲー)EXA(エクサ)との出会い
この可愛いEXA(エクサ)というカメラは、先日記事で書いた「オールドレンズフェス2024春」にて、「近江寫眞機店」さんから購入したものです。
実は、私、前から「ウェストレベルファインダー」のカメラが欲しかったんです(※上からファインダーのぞき込んでピント合わせる、アレです)。それが、、、偶然の出会いで、ひとめぼれしてしまったのが、今回ご紹介するEXA(エクサ)くんなのです。※詳細は、下記の訪問レポートをご覧ください。。。ぜひ。
EXA1を学ぶ(スタディ)
一目ぼれで買ったはいいが、、、このカメラの事「全く知りません!」。ですので、購入時に教えてもらったことに加えて、Google先生で諸先輩方のBlog/記事を徘徊しながら学んでみました。
どんなカメラ?
IHAGEE(イハゲー)社について
まずは「IHAGEE(イハゲー)」というメーカーについて見ていきましょう。このあたりは我らがWikipedia先生にまとまっているので、引用させていただきます。
イハゲー(Ihagee )は1912年にオランダ人のヨハン・スティーンベルゲン(Johan Steenbergen )によってドイツのドレスデンに創立されたカメラメーカーである。
イハゲーを代表する製品であるキネ・エキザクタ(Kine-Exakta)とその後継機に採用されたエキザクタマウントは、後にトプコンRシリーズやマミヤのプリズマットシリーズにも採用され、多くのメーカーから多種多数の交換レンズが販売された。
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EXA1シリーズについて
EXA(エクサ)って、EXAKTA(エクザクタ)というカメラの廉価版として世に出てきたシリーズらしい。因みに東ドイツ製です。※上記の左&中央のカメラのようなものがEXAKTA(エクザクタ)というカメラです。
《EXA(エクサ)》
「EXA」は東ドイツのIHAGEE社から発売されていた一眼レフカメラ「EXAKTA」を求めやすくした、いわゆる廉価版として1951年に発表されたモデルです。その後1970年代まで製造されたようで、大きく分類して8種類のバリエーションがあります(各形式ごとに細かく分類すると20種類以上)。
このEXAにはいくつものバリエーションがあります。
大きくは、EXA1⇒EXA1a、EXA1b , EXA1cといった感じで進化!?していきました。その中でも1&1aはレンズのマウントが「EXAKTA(エクザクタ)」と呼ばれている、少々マイナーなマウントを備えています。
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一方、EXA.1b以降は「M42」マウントアダプターに変更になったようです。M42マウントなら、人気のオールドレンズ達などレンズ資産を活用できます。
ということで、本当はM42マウントタイプのEXA1b以降の機種が欲しかったのですが、お店で比較出来た3台、3世代のEXAを比較したところ、この個体(EXA1)のビューファインダーが圧倒的に綺麗で美しかったので、このEXA1に決めました。あと、他のM42マウントのEXA1b, my EXA1cの本体価格分で、レンズ(TESSAR テッサー)&本体のセットが購入できる超破格値というのも決め手でした。※要はEXAKTAマウントが不人気ということですよね。。
そして、このカメラの最大の特徴は、軍艦部をカポっと取り外して「アイレベルファインダー」(普通にカメラの広報にファインダーが付いていて目を当ててのぞき込むタイプ)と「ウェストレベルファインダー」(カメラの上からのぞき込むタイプ)のユニットを付け替えることが出来ることでしょう。
今回購入したEXA1は、素敵な「ウェストレベルファインダー」を装着しているものでした。
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EXA1の使い方
フィルムの装填
①裏蓋を外す:裏蓋の中央にあるリングをググぐっとひねる(横方向で閉まっているので、縦方向にあわせる)
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②裏蓋をカパッと取り外して、スプールも取り外す。
③フィルムの先端をスプールに挟み込み、フィルムをカメラにセットする。
※フィルムは軸!?のところの切込みとフィルムの切込みを併せて、写真の位置まで押し込む。
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③スプールをセットして、フィルムの「穴」と「ギア」を合わせる
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⓸フィルムを巻き、シャッターを押す×2~3回。
向かって右側のノブ(ダイヤル型)を回転させるとフィルムを巻くことが出来、シャッターを切ることが出来ます。※シャッターボタンは、レンズの横に突き出したボタンです。
⑤フィルムカウンターを、装填したフィルムの枚数に合わせる(ポッチ部分を指で動かす)
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撮影する
★ワンポイント★
背面の上ユニット部分にある左右に動く小さなレバーは、シャッターのロック機構です。左に倒して赤いぽっちが見えているときは、シャッターボタンを押してもシャッターは切れません。
フィルムの取り出し
さて、次はフィルムの取り出し方です。最初に、フィルムの巻き戻しです。
①フィルムの書き戻し:カメラを上から見て右側にある、フィルムカウンター横の「ポッチ(ボタン)」を押しながら、左柄にある「フィルム巻き戻しダイヤル」を時計回りに回します。グルグル回します。そして、ちょっと引っ掛かりを感じて重くなって、急に軽くなったら、フィルム争点の際にスプールに挟み込んだフィルムが外れた証拠なので、もう何回か巻き戻しダイヤルを回して、フィルムをパトローネ(フィルムの外側のカバー)内に書き込んでしまいましょう。
②裏蓋を外す:裏蓋の中央にあるリングをググぐっとひねる(横方向で閉まっているので、縦方向にあわせる)
③フィルムを取り外して、裏蓋を閉じる(さっきと逆の手順で裏蓋を閉める)
撮影方法/ウェストレベルファインダーの使い方
さて、お待ちかね「ウエストレベルファインダー」の使い方です。
まず「ウエストレベルファインダー」ユニットの後方にある「黒い線」状のプラスチック部分を押します。すると、ロックが外れて、組み込まれているバネの力で「ウェストレベルファインダー」の蓋の部分がシュっていう音と共に上蓋が開きます。
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上からのぞき込むと、レンズを通して被写体が映し出されます。ヘリコイド(ピントリング)を回してピントを合わせて、撮影するタイミングで、シャッターボタンを押してください(シャッターボタンは前面にあります)
※上からのぞいて被写体を見えるようにするには、シャッターダイヤルを巻いてください。
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《精緻なピントの合わせ方》
もっと、精緻にピントを合わせたい場合は、「ウエストレベルファインダー」から、写真のように「拡大用ルーペ」みたいなもの を引き出してください。出っ張りを指で押すと出てきますので、覗きながらピントを合わせてください。
※ルーペのようになってますので、少し角度をずらしてのぞき込むと中央より少し横の部分も見えてきます。
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《最速シャッタースピードにご注意!》
このカメラ、メタルセクターシャッターという、金属でできたシャッターを採用しているため、シャッター速度が最速でも1/175までしか出ません。
ということで、晴天の日の撮影では、ISOの低めのフィルムを使ったり、ND4とかのフィルターを常備しておくのがお勧めです。
こいつ、外れるぞ!(掃除しておこう)
「ウエストレベルファインダー」は、上からゴソゴソと引っ張ると、ポコッと抜けます。このように抜いて「アイレベルファインダー」と交換できるようになっているのですね。
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せっかくなので、無水エタノールでキレイに拭いてみたら、ファインダーが更にキレイに見えるようになりました。
Tessar(テッサー)50mm f2.8 付だ!
今回入手した「EXA1」は、Carl Zeiss Jana 社の Tessar 50mm f2.8という素敵なレンズが付いてきた。Carl Zeiss(カールツァイス)といえば、Leica(ライカ)と双璧をなすレンズの2台メーカーの一つです。で、このJana(イエナ)というのは、第2次大戦後にソ連によって接収されて再建された東ドイツの方のCarl Zeiss(カールツァイス)社のことです。
で、Tessar(テッサー)というのは「Tessar型のレンズ構成」と語られるほどに有名なレンズで、「鷹の目テッサー」と言われる程、キレの良い写りがすることでも人気です。
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《テッサーの特徴は?》
テッサー(Tessar)は、カール・ツァイスが設計した3群4枚のレンズです。 レンズの枚数が4枚とシンプルなためレンズ自体を小さく作ることができます。 また、非常にシャープな写りをするレンズで、ついた愛称が「鷹の目」。 シャープな写りのため「鷹の目」のような写りと言われています。※カメラのキタムラ:Shashaより引用
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あの銘玉、TOPCOR 58mm f1.4 が付いたゾ!
EXA1&EXA1aは、レンズが「エキザクタ」マウントです。今となっては結構マイナーなマウントなので、ライカMやM42、L39マウントのように、対応レンズが多く出回っていません。。
そうそう、そういえば、エキザクタマウントと互換性がある、TOPCON(トプコン)社のTOPCOR(トプコール)を装着することが出来そうです。
ということで、私のお気に入りレンズ「TOPCOR 58mm f1.4」を装着してみました。そしたら、ロックはかかりませんが、パシッと装着出来ちゃいました。超かわいい!!!
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EXA1の写りを見てみよう(作例/実写レビュー)
まずは、モノクロでテスト撮り(MARIX400 B/W)
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次はカラーのテスト撮り(KODAK GOLD 200)
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関連情報
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カメラのキタムラ:種清豊のフォトコラム_クラシックカメラ話「EXA(エクサ)」
カメラ修理屋の気まぐれBLOG:EXA
フォト・ディレッタント:第43回 世界の中古カメラ市:
LOVE VINTAGE CAMERA:IHAGEE EXA
『駆け上がり』の楽しむカメラ:東ドイツのEXA(エクサ) 1A、IHAGEE DRESDEN(イハゲードレスデン)の名は今も興味深し!
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