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バルナックライカの代表作、LeicaⅢf が愛おしい(レビュー&実写)

オールドカメラ
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Leica使いの終着点・・!?

バルナックライカってご存じでしょうか?

ライカのカメラ本体で、現在、主流なのは「M型ライカ」だといえるでしょう。今回、これから記していく「バルナック型ライカ」は、この「M型ライカ」が登場する前に、一世を風靡していた「バルナック型」といわれるライカのカメラです。

《バルナック型カメラとは》

オスカー・バルナックによって設計され、1925年にライツ社から市販されたライカは、35mmフィルム使用、フォーカルプレーンシャッターを内蔵し、フィルム巻き上げと同時にシャッターセットが可能なカメラであった。更に1932年にはレンズが交換可能になり、規格化されたスクリューマウントで用意された広角から望遠までの交換レンズは、カメラに内蔵された距離計と連動し、速写性と精密描写併せ持つ小型精密カメラの代名詞になった。

研究会報告 : 「バルナック型の日本製カメラ」 より引用

《補足》ライカ社があったドイツが第2次世界大戦で敗戦した際に特許を国家賠償として全て破棄されてしまいました。そのため、各国で多くの「バルナック式」カメラが生産されました。Nicca(ニッカ)やCANONの日本勢をはじめ世界各国でバルナック型カメラが生産されていたようです。

因みに、このライカのカメラの標準レンズが50㎜だったことから、現在の標準レンズは50㎜になったといわれてたりもします。そんなわけでカメラ史における歴史的な1台ですよね。

ライカ使いの終着点!?

みなさん、よくご存じの言葉に「カメラ沼」「ライカ沼」というモノがあります。

ヘビーな「ライカ沼」の住人が、ある日突然高価なM型ライカやM型のレンズを売却して「バルナックライカ」+「エルマー」という組み合わせに乗り換えるという現象が、、ちらほら報告されていると聞きます。

そう、バルナックライカとは「ライカ使い」が最後に到達する「ライカの境地!?」なのかもしれません。。。。

それにしても、こんなに早くバルナックライカを手にしてしまうとは!!!私、、大丈夫か!?

「大バルナック祭り」に行ってみた

私は、「ライカの境地!?」なんて、全然到達していないのですが、最近、、M型ライカの完成形って言われている Leica M4 をゲットしてご満悦でした(M3から始まり、このM4にたどり着くまでの話はこちらをご覧ください)。

そんなある日、X(旧Twitter)にこんな投稿が流れてきました。

「大バルナック祭」~ライカオヤジ終活のお手伝い~ という投稿が流れてきました。「ズマール(ライカのレンズの名前)」とか、何か掘り出し物がないかなあと興味があったのですが、1回目は所用により参加できませんでした。そしたら、後日、都合がつく日程で続編が開催されるとの告知があったので、参戦してみることにしました。

Leica Ⅲf について(Study)

バルナック型ライカの代表作!?

その「大バルナック祭り」で譲っていただいたのが、LeicaⅢf で ”バルナック型ライカの代表作” と言われる名機で、いくつかのバリエーションがあります。標準レンズのエルマー50㎜ f3.5 がとても似合いますね!

また、Ⅲf が販売されていたころは、ドイツ敗戦の痛手から立ち直り、ライカがあらゆる面で絶頂の状態にある時に製造されたため素晴らしい仕上げで製造数18万台という大ヒットモデルとなったとのこと。

《「ライカ IIIf」とは》

「ライカ IIIf」は1950年に発売。製造終了の1957年までに18万4000台あまりがつくられ、バルナックタイプのライカとしては最も多い製造台数を誇る。いくつかのバリエーションがあり、大きなところとしてはハイスピードとスロースピードのシャッターの切り替えが1/30秒のものと1/25秒のもの、セルフタイマーの有無などがある。

PRONEWS:ライカ IIIf [記憶に残る名機の実像] Vol.06 より引用

私の Leica Ⅲfについてみていこう

なんと状態の良いことよ。

実は、私はバルナック型ライカのこと、全く知らなかったので「終活おやじ」に「バルナック初めてだけど、お勧めありますか?」と正直に聞いてみました。すると「だったらⅢfが使いやすいよね」と言ってチョイスしてくれたのがコレです。

本体は結構キレイ。シャッター幕は超キレイ。ファインダーも綺麗。ライカ純正ストラップまでついています。これは、本当に良い出会いでした。

70年前の1954年製

ライカのカメラやレンズは、何名かのマニアの方が公開している「製造番号一覧表」と照合すれば、製造年月や製造国・製造時のタイプ(Ⅲf とか Ⅱcとか)を知ることが出来ます。これは嬉しいですよね。逆引きすれば、例えば、自分の誕生年に製造されたLeicaを探すことだってできちゃいますよね。※こんなことを書いてたら、誕生年のライカが欲しくなってきましたよ。。。

因みに、今回入手した 我が Leica Ⅲf は、1954年生まれの70年物でした。どんな人生を送って来たんでしょうね。

そして、我が家で新しい生活を始めてもらうにあたり、最初に綺麗に磨いでみました。 「中古カメラは、購入前よりも美しく」が私のモットーなんです♪。

Leica Ⅲf の使い方

機能説明

  1. シャッター巻上げダイヤル
  2. フィルムカウンター ※フィルム争点後「0」に合わせること
  3. シャッターボタン
  4. シャッタースピードダイヤル ※下はストロボ用のガイドナンバーらしい
  5. ホットシュー
  6. ファインダー
  7. フィルム巻上げダイヤル
  8. 視度補正ノブ
  9. 距離計窓
  10. ビューファインダー
  11. 距離計窓
  12. スローシャッタースピードダイヤル
  13. セルフタイマー
  14. 切り替えレバー(フィルム巻き戻す際に利用)

フィルムの装填/取り出し

《標準的なフィルムの装填/取り出し方法》

  1. 裏面のノブを回して裏蓋を開けます。
  2. 金属製のスプールを取り出し、
  3. フィルムの先端を挟み込みます(裏蓋外した際に出てくるイラストを参考にフィルムを切った後に作業します)、
  4. 裏蓋外した際に出てくるイラストを参考に、フィルムを挟み込んだスプールを本体に挿入します。
  5. 写真を参考に、スプールを装填した場所からフィルムをのぞき込み、フィルムの四角い穴が、カメラ内部のギアに合致していることを確認します(合うように調整します)、
  6. フィルムを巻いてシャッターボタンを押し、⑤で合わせたフィルムの穴とギアがきちんとかみ合っていることを確認したら、先ほどの逆の手順で裏蓋を閉めます。
  7. フィルムを巻いてシャッターボタンを押す(×2回)し、
  8. フィルムカウンターを「0」に合わせたら、フィルムの装填は完了です

《QUOカード等を利用した、フィルムの装填方法》※非推奨とのこと

上記の(3)のフォルムを切る工程ですが、外出先などで「ハサミ」が無い場合は、下記の写真のようにQOUカードなどを用いてフィルムを切らずに装填することができます。

とはいえ、この方法は「QUOカード」の印刷が剥げてライカ本体内に溜まって故障する原因になることがあるらしく、あまり推奨しないらしいです。

ピントの合わせ方

背面の黒い2つ窓がファインダーになっています。向かって右側がフレーム決め用のファインダーで50㎜レンズの画角で見れます。向かって左側がピント調整用のファインダーで、他のレンジファインダー型カメラと同様に距離計と連動しており、レンズのピントレバーを回してファインダー内の「2重像」を合わせると、その場所にピントが合います。因みに左側のピント合わせ用のファインダーは中央部分のみが拡大表示されているので、M型Leica等よりもピント合わせがしやすい気がします。

この2つのファインダーってのが、使う前は、なんだか微妙な気がしていたのですが、使ってみると「実にイイ!」のです。歳とって視力が衰えてきたからですかね。。。

写りを見てみよう

Elmar(エルマー) 50mm f3.5 によるテストショットから

参考資料

カメラ修理屋の気まぐれBLOG:ライカの歴史 その4

PRONEWS:ライカ IIIf [記憶に残る名機の実像] Vol.06

Wikipedia:ライカのレンジファインダーカメラ製品一覧 ⇒[ライカIII系]

バルナックライカ専門店 カメラ工房まつした:バルナックライカ 基本スペック一覧

Travelingram:Camera Reviews > Leica Ⅲf の使い方 フィルム装填から撮影まで

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