今回は、Yashicaflex(ヤシカフレックス)をご紹介
今回ご紹介するのは、ヤシカ(八洲光学)というメーカーの二眼レフカメラ「Yashicaflex(ヤシカフレックス)」のAⅡ型(多分)です。1954年発売のカメラですので約70年前のカメラですね。私よりも長い年月を過ごしてきたカメラですが、完全機械式の作りなのでメンテナンスさえちゃんとすれば、まだまだ何年でも使えそうですね!
カメラの歴史を超ざっくり辿っていくと、今主流のミラーレス一眼 ⇒ デジタル一眼レフ ⇒ 一眼レフ(フィルム)⇒レンジファインダー(フィルム)⇒ 2眼レフ って感じになると思うのですが、2眼レフまで遡ると見た目も「骨董品」みたいなレベルになってきてアンティークとして飾っておいても絵になる感じがしますね!
2眼レフカメラは、その当時は大流行したそうで、国産では「RICOHFLEX」「Yashicaflex 」「Minoltaflex」などがとても元気だったようです。
因みに、二眼レフの製品名によくついている「frex」という言葉は「レンズに入る光を反射させる方式の reflex camera を表す言葉」の略で、一眼レフ、2眼レフのような呼び方に使われています。
※以降3ブロック程は、購入に至るまでの「あれやこれやのよもやま話」となっていますので、興味のない方はサクッとスルーしてくださいませ。
2眼レフが欲しいゾ。
実は、私は2眼レフカメラは全くのノーマークでした。中判カメラは以前PENTAXP67(通称バケペン)の体験会で使ってみたことがあったのですが、ウェストビューファインダーでが綺麗に見えそうな風呂にかとかハッセルブラッドiが欲しいなああ。。。なんてフワフワと考えていた程度だったのでした。
ところがある日、フォロワーさんのdenjiro829さんの下記投稿を見て”トキメイテ”しまいました。しかもプラナー付いてるなんてカッコ良すぎです!!
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やっべー!めっちゃかっこいい!!あと、撮影された写真を見て「2眼レフ始めねば!」という確信へと変わったのでした。
安いから買っちゃった「RICOHFLEX」。
次にすることは、ヤフオク&メルカリのチェックです。
でも、ROLLEI FLEX(ローライフレックス)、しかもプラナーf2.8付きは、めちゃくちゃ高いのです。これはダメだ。こんなに散財は出来ない。私の理性が踏みとどまらせてくれます。
※下記の画像をクリックすれば、出品中のものをチェックできます。
そんなこんなで、、、安さの魅力に引き寄せられて、、状態が良さそうな「RICHOFLEX」をお迎えすることになりました。送料込みで4,000円です。
何やら「カメラが趣味だった祖父から譲り受けたもの。動作は不明」とのことだったのですが、①カメラが趣味だった人が大切にしていたであろうとの推測、②見た感じで状態が良さそうでレンズも綺麗そう。。との見立てでチャレンジです。
※下記の画像をクリックすれば、出品中のものをチェックできます。どうです!?この安さ!!
ジャンク半額見に行ったら「Yashicaflex」との出会いが
購入場所:「東京CAMERA」さん(秋葉原)
カメラは調達した。次はフィルムの調達だ。
ということで、秋葉原のカメラ屋さんの巡回なのですが、秋葉原に店舗のある「東京CAMERA」さんのアカウントで、下記のようなPostを見てしまいました。
OLYMPUSFLEX!!! しかもジャンク半額セール!!
これは、現物を見てみるしかない。ということで東京CAMERAさんに行ってみましたところ、、、このOLYMPUSFLEXは、ちょっと状態が微妙で「はじめての二眼レフ」用にはハードルが高そうなのであきらめることにしました。因みにお値段12000円(の半額)。実はそこそこ良いお値段ついています。
次に、店舗の方にお邪魔してくるっと店内を物色です。
すると、、、、ショーウインドーの中に「Yashicaflex」が鎮座しているではありませんか!お値段もさっきのOLYMPUSFLEXの半額にちょい足し程度!!!!
でも、、RICOHFLEX買っちゃったし・・・とか考えてるうちに、、、実機を見せてもらっていました。
レンズも綺麗で、動作もちゃんとしています。※ビューファインダーをパカっと開けると囲いみたいなモノが飛び出して来るのだけど、バネが折れているのか紐で引っ張るようになってますが、まぁ、撮影には影響ないし問題なしです。
操作も店員の方がいちから教えてくれます。しかも10%OFFにしてくれて、さらにレンズキャップを探してきて付けてくれるとのこと。
ということで、お持ち帰り決定です!お世話になりました!!
そうそう、そうだ。フィルム買わねば。ということでレジ横にあったブローニーサイズ(120)のフィルムから、安いの2本も併せてGETです。
《東京CAMERAさん情報》
〒110-0016 東京都台東区台東1丁目13−8 牛若ビル 1F
0358268084
http://www.tokyocamera.net/
Yashicaflexについて(スタディ)
Yashica(ヤシカ)について
Yashicaflex(ヤシカフレックス)は、ヤシカという国産のカメラメーカーが作った2眼レフカメラです。このヤシカという会社については、Wikipediaや、他の情報を集めてみるとこんな感じです。
株式会社ヤシカ(Yashica)は、1949年から1983年まで長野県に存在したカメラメーカーである。1972年以降の本社は長野県岡谷市長地小萩(現:京セラ長野岡谷工場)にあった。旧社名は「八洲(やしま)精機株式会社」(1949~1953年)、「八洲光学精機株式会社」(1953~1958年)。「ヤシマ」ブランドの老舗顕微鏡メーカー八洲光学工業との関連は一切ない。
1949年に長野県諏訪市で創業。精密機械及びその部品、各種カメラの光学器械、写真感光材料の製造販売を主な事業とし、カメラの販売高は昭和30年代において国内販売・輸出共に首位に立っていた。1975年に経営破綻し、京セラ株式会社が1983年に吸収合併した。
合併後も京セラは国外向けカメラ製品のブランドとして「Yashica」を使用し続けたが、2007年の光学事業撤退時に商標権をJNCデイタム・テック・インターナショナル(香港)に売却。日本国内ではその後新興光学機器メーカーとJNCが提携したライセンス契約を結んで販売している
この(株)ヤシカジャパンについてWebを検索しているのですが、なかなか情報が出てきません。下記のサイトでコメントされているような感じでしょうか。。
因みに、現在は上記のように株式会社ヤシカジャパンとして活動している模様です。ちょっと前に使い捨てカメラ、現在はクラウドファンディングで超小型のレンズ交換式カメラが展開されているようです。
Yashicaflexのタイプ判別方法
Yashicaflexは当時の人気機種だったらしく、多くのタイプが存在しているようです。オークションサイトやBlogを見て回っていると、その中でも特にA型とC型の出物が多いようです(あくまで主観ですよ)。
では、各タイプの違いについてですが、ガッツリと解説されているサイトが幾つもありますので、一部引用させていただきながら、今回購入した機種の判別を見ていきますね。
《タイプを判別してみる》
因みに、今回入手した機種は、「二眼レフ総合サイト 二眼里程標」さんの解説に従って、下記の手順で「AⅡ型」と判明しました。
- ネームプレートを確認する
- 「Yashica-○」⇒ 二眼里程標っサイトへGO
- ◎「Yashicaflex」なら4番以降へ
- レンズ前面がバヨネットマウント(Bay1)の機種 ⇒ 二眼里程標っサイトへGO
- ◎レンズ前面にバヨネットが無い機種 なら5番以降へ
- 向かって左側面にカウンターがある(背面に赤窓が無い)、シャッター速度はB・1/10~1/200。ということで、AⅡ型と判明!
因みに、このAⅡ型は1954年発売とのことですので、70年前のカメラということですね!見た目も相まって、骨董品として飾っておいても良い雰囲気です。
でも、撮影してみたら、これがまた、良く写るんですよ!!!!
オールドレンズも楽しいですが、オールドカメラも楽しいですよね!
Yashicaflexの使い方(詳しくは別記事で書こうかと)
使い方は、別途きちんと書こうかなと思っていますが、直ぐに知りたい!というお声もあろうかとおもいますので、分かりやすく説明されているサイトを貼っておきますので、私の方で「使い方」を書くまではそちらを参照頂ければと思います。
下記は「Yashicaflex C型の使い方」について説明されている動画ですが、使い方はほぼ一緒ですので、こちらをご覧いただければ利用できるかと思います。
《露出計があると便利》
あ、因みに写真ではアクセサリーシューに露出計を付けています。ここに付けておくと便利ですよ。因みに私は「TTArtisan」の「TTMater」というものを使っています。他のカメラでも使えるので1個持ってると使いまわせて便利です。
写りを見てみよう(作例)
① 「モノクロ撮影」にてテスト撮り
※ フィルムは MARIX400 B/W(FUJIFILM「 スーパープロドール」にて 自家現像)
使用フィルムは、MARIX400(B/W)。下記のLinkがまあ安い方かなと思います。安いフィルムを探せば店頭価格で1000円弱のモノもあります。
②「カラー撮影」もしてみた
※KODAK GOLD200 (MARIX「C-41現像剤」にて自家現像)
フィルムはKODAK GOLD200。下記のLinkが今まで見た中の最安です(1本あたり¥1,396 !)
⓷多重露光しないように要注意・・
二眼レフカメラ初心者が気を付けねばならいないこと。。。それは「フィルムを巻いたかの管理」であったりするようです。
よく利用するレンジファインダーカメラや一眼レフカメラは、フィルムを巻かないとシャッターボタンが押せない(押してもシャッターが下りない)ように両者が連動しているのですが、この世代の2眼レフカメラは、シャッター機構とフィルムの巻き上げ機構が全く別物として独立しています。
ですので、2眼レフの説明を読んでいると「シャッターを切って撮影したあとは、フィルムを巻き上げておく習慣を付けましょう」的なことが記載されています。
習慣(とか癖)というのは、なかなか厄介で、、、そうとは分かっていても、油断すると忘れてしまうのです。。。ということで、1テスト撮りシリーズではフィルム1本につき数枚ダメにしてしまいました。。。(余分に巻いてしまって空白、多重露光になってしまった・・・)。皆さんもお気を付けください。。
中判カメラは、自家現像もお勧め!
中判カメラで使用する「120」「ブローニーサイズ」と言われる、普段よく使うフィルムよりもサイズの大きなフィルムは、現像に対応してくれるお店が少ないです。現像料も通常の「135」と言われるフィルムと比べて光学で、しかも特に即日仕上げをしてくれるお店は本当に少ないのです。
ということで、「中判カメラ」「ブローニーサイズのフィルム」を気軽に!?楽しむために、私は「自家現像」を行っています。
※自家現像は、ちょっと手間がかかりますので面倒だなあ。。と感じる方は、Web受付でリーズナブルに現像してくれるお店もあるようですので、そちらを利用されるのもお勧めです。
自家現像派の方向け
自家現像するなら、現像したフィルムを入れる袋も必要ですね。
DIY好きな方向け(修理・改造)
中古の二眼レフ、特に金額の安いものは、カメラの中を覗いてみるとミラーが痛んでいるものが多いかと思います。まずは、綺麗にクリーナーで拭いたり、洗ったり(取り外して)してみるのですが、表面の汚れがや傷が取れなかったり、反射面自体が痛んでいて綺麗に反射してくれなかったりします。
そこで、荒業ですが「ミラー」を取り換えてしまえ!ってことになります。
※オリジナル信者の方はスルーしてください。あくまで傷んだ2眼レフを実用で利用したい方向けの話です。
まずは、ガラス製の鏡を買ってきて、ガラスカッターでカットして入れ替え用と思いました。
そこで、100円ショップで鏡を仕入れてきて、アマゾンでガラスカッターを調達したのですが、、、、、100円ショップで購入した鏡が台座(カバー)部分から上手く剥がすことが出来ませんでした。。。力技でグイグイとは画像としたのですが、ガラスも欠けてきそうなので諦めました。
次に、Amazonで見つけたのが「カッターナイフで加工できるミラー!」です。
これビンゴでした。二眼レフのミラーと同じ形に切断して、入れ替えるだけでファインダーがクッキリ見えるようになりました。
まあ贅沢を言えば、もう少し明るくしたいものですが。。。構造的なものなのか、レンズの明るさの問題でf3.5のレンズだとこのくらいなのでしょうか。。どちらにせよ暗い場所では、ほぼ撮影しなさそうなので良しとしましょうか。。
Yashicaflex AⅡ型 のスペック
<Comming Soon!>
(メモ)
- Yashicaflex AⅡ型
- Yashimar 80mm f3.5
- シャッター速度はB・1/10~1/200(COPAL製)
- 絞りは、f3.5~f22(COPAL製)
- 1954年発売
参考情報
銀座カツミ堂写真機店 スタッフブログ:国産二眼レフ「ヤシカフレックスC型」で撮る軽快スナップ
二眼レフ総合サイト 二眼里程標:ヤシカフレックスの見分け方
旅カメライフ:二眼レフカメラ・ヤシカフレックスを購入してみた
umeko kawai:ヤシカフレックスC型の使い方
御部スクラ バーチャルYouTuber:Yashicaflex A2 ベーシックで写りのよい定番二眼レフ
ウィキペディア:ヤシカのカメラ製品一覧
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