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明るい方のタクマー。Super-Takumar 50mm f1.4|レビュー&見分け方

オールドレンズ
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明るい方のタクマーも欲しい。

今回ご紹介するのは、オールドレンズで大人気のTakumar(タクマー)シリーズで、f1.4の大口径レンズです。

このレンズは旭光学工業株式会社「Asahi Optical Co., Ltd.」製で、現在のPENTAXブランドの前身となる会社が製造していました。因みに現在はリコーイメージング株式会社傘下のブランドとして展開しています。

Takumarは先日レビューを記載した55㎜ f1.8 を既に所有しているのですが、”ゆるふわ虹ゴースト”(後述)が出ると人気の「Super-Takumar 50㎜f1.4」の方にも興味深々で、、暇があれば物色していたのですが、f1.4の方はお値段がf1.8と比して高価で中古カメラ屋で販売しているものは手が届かず半ば諦めていました。

そんなある日、、、、某Yオクに超破格値でSuper-Takumarの50㎜ f1.4が出品されているではありませんか! ”そのお値段”から想像するに、、おそらくジャンクレベルのレンズと思われます。でも、安いので最悪バラシてメンテしようと覚悟を決めて落札しました。でも届いてみたら結構良い状態のレンズだったので大喜びです。Yオクは良心的な出品者に当たれば良いお買い物ですよね!

バリエーションについて

最前記、前期、後期のどれを選ぼうか

Takumarというレンズは大人気で、f1.4の方も多くのバリエーションがあります。代表的なものを上げると「最前記(8枚玉)」「前期(8枚玉)」「後期(7枚玉)」、そして「SMC(マルチコーティング)」となるようです。写りに関しては、プロカメラマンの上野さんが撮り比べをされている記事によると、「初期(8枚玉)」は発色も解像力もやや控えめでクラシカルな印象、「前期(8枚玉)」は解像力も高く発色も良い。ヌケもよく立体感がある、「後期(7枚玉)」は解像力はほどほどだが発色や諧調などのバランスが良くオールマイティーなレンズといえる、 とのことです。また、各タイプの見分け方(絞り環の記載)についてもこの記事に分かりやすく記載されているので参考にしてみてください。

因みに、今回私がGETしたのは後期(7枚玉)となります。なるほどオールマイティーなレンズなのですね。

これも、アトムレンズだ。

このTakumarでは、後期型が放射性物質のトリウムを用いて光学性能を引き上げたトリウムレンズを用いているらしいです。このトリウムレンズは「アトムレンズ」とも呼ばれています。このレンズから出ているトリウムという放射性物質は自然界に存在するレベルで人体には影響ないレベルらしいのですが、経年によりレンズが黄色く変色「黄変」してしまうことが分かり、その後トリウムレンズは利用されなくなったそうです。

※因みに、UV照射により「黄変」を取り除くことができるようです。

写りを見てみよう(実写レポート)

このレンズは、大口径のf1.4にオールドレンズの魅力を詰め込んだような感じで、オールドレンズで楽しめる効果のカタログが作れるのではないかと思うくらい芸達者なレンズです。

ゆるふわ虹ゴーストにキュン

このレンズで出る円状の虹ゴーストは、Takumar55mmf1.8と比して、ゆるふわ状でお洒落な感じでです。
虹ゴーストは出やすいので、角度を狙えばこんな風に出せますよ。

オールド大口径の豪快なボケっぷりを堪能

流石f1.4の大口径レンズ。豪快なボケっぷりです。

玉ボケなど、オールドレンズの魅力満載!

玉ボケもガンガンでます。
このレンズはグルグルボケの傾向もあるので、端のほうでは玉ボケはレモン状になります。

絞っても良い感じ

絞りを絞っていくと、ガッツリ解像します。

マウント変換アダプター(M42マウントのレンズ)

その①:AF化して利用する

まずは、電子マウントアダプターというモノを使って、AF(オートフォーカス)化する方法から説明していきます。

このレンズは「M42マウント」(スクリューネジタイプ)ですので、「M42→ライカMマウント」のマウント変換アダプター(下記写真)と「ライカM→ソニーEマウント」に変換できる「電子マウントアダプター」後述)を併用すれば、α7等の「ソニーE マウント」のカメラでAF化して利用することができます。

この「M42→ライカMマウント」のマウント変換アダプターには、ヘリコイドが伸びて最短撮影距離が短く出来る「可変ヘリコイド付き」もありますので、そちらも便利です。

その②:MF(マニュアルフォーカス)で利用する

電子マウントアダプターを利用しない場合は、「M42→ソニーEマウント」のマウント変換アダプターを利用すれば、α7等の「ソニーE マウント」のカメラに直接装着して利用することができます。

※最短撮影距離を短くすることが出来る可変ヘリコイド型はこちら

電子マウントアダプター

ちなみに、電子マウントアダプターは下記のどちらかを選択することになると思います。

共に第2世代で性能アップしています。

「LM-EA9」は下部の出っ張りがなくなりデザインが良くなりました。また、モーターが強力になってAFがキビキビ動き、前モデルより音が静かになりました。但し、私の愛機との相性の問題なのか動作が少々不安定です。あと、前モデルだと使えていたスポット測光が使えない等いつくかの機能が先祖帰りしています。今後のファームウェアのUPに期待です。

「LM-SNE-PRN II」は、下部の出っ張りは残っているものの小さく目立たなくなりました。こちらもモーターが強力になってAFがキビキビ動き、前モデルよりも音が静かになりました。大きな変更点としては「LM-SNE-PRN II」の横のボタンを押すと「AF」⇒「MF」⇒「マクロ(ヘリコイドを伸ばす)」が切り替えられるようになりました。コレ、何気に超便利です。動作も安定しており安定感あります。

但し、これらの電子マウントアダプターは万能ではなく、最新のAFレンズのような動きを求めてはいけません。ざくっとサポートしてくれるAFという感覚が良いです。
また、ガチピンで撮りたい際はMFに切り替えて拡大表示してピント合わせることをお勧めします(ボタンのひとつを「拡大表示」に割り当てておくと便利ですよ)。

上記の2種を入手すると、このレンズをα7で利用できるようになります。
①「レンズ」+②「M42マウント⇒ライカM変換マウント」+③「電子マウントアダプタ」+④「カメラ」の順番でつなげると、 まるでAFレンズかのように利用できます。
オールドレンズをAF(オートフォーカス)で利用したいときは、この方法になります。

※下記は、M42→ライカM変換アダプター(可変ヘリコイド)+ライカM→ソニーE電子マウントアダプターを装着した場合の写真。

★マウント変換については、こちらも参考に!★

レンズ情報

メーカー:Asahi.Opt (PENTAX)
名称/ブランド名:Super Takumar 50mm f1.4(後期7枚玉)
フォーカス:MF(マニュアルフォーカス)
焦点距離:50㎜(35mm判換算)
センサーサイズ:フルサイズ
レンズ:6群7枚
絞り:f1.4~16
絞り羽:6枚
フィルター径:49㎜
重さ:275g(8枚玉)※これは7枚だからもう少し軽いかも。
最短撮影距:0.45m
マウント:M42マウント
製造国:日本
生産時期:1964年(初期型)
相場:(OLD)\10,000~\15,000程度
特技/特記:ゆるふわ虹ゴースト
備考:

Pentax M42 Super Takumar 50mm F1.4

Pentax M42 Super Takumar 50mm F1.4

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参考情報

Camerafan:オールドレンズの定番Super Takumar 50mm F1.4 前期8枚玉と後期7枚玉の比較レビュー

one-scene:Super-Takumar 50mm F1.4

出品者のひとりごと:ASAHI OPT. CO., (旭光学工業) SMC TAKUMAR 50mm/f1.4《最終型》(M42)

サンライズフォト:スーパータクマーで楽しむオールドレンズ入門のススメ!!

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