ヤシカ44とは(Yashica44)
Yashica44という小型の二眼レフカメラの”隠れた人気機種”をご存じですか?このカメラは普通の2眼レフカメラをそのままミニチュアにしたような姿が特徴で、「4×4cm」サイズで撮影できる「127フィルム」「ベストフィルム」というフィルムを利用して撮影するカメラです。因みに、このヤシカ44は、ベビーローライと呼ばれるローライフレックス4×4のパクリとして訴えられた事でも有名になったカメラだそうです(下記にベビーローライの画像をメルカリ出品者の方のLinkで付けておきますね)。確かにそっくりですね。。^^;
この4×4サイズ用の2眼レフカメラは、当時そこそこ流行っていたようで、ローライフレックスのミニチュア版っぽい「ローライフレックスベイビー(Baby Rolleiflex 4×4」をはじめ、東京光学(TOPCON)からは「PRIMO-JR」や、ミノルタ「ミニフレックス(MINIFLEX)」等々、いつくもの機種が発売されていたようです。構造は、まんま120フィルム用の2眼レフカメラをミニチュア化したような感じで、操作方法もほぼ同様です。
また、この「4×4用の2眼レフカメラ」では、一般的によく利用されている35mmフィルム(135フィルム)を、簡単な改造で利用できるものが多く、「4×4用の2眼レフカメラ」を35mmフィルムで利用されている方も多くいるようです。
特に「ヤシカ44」は35mmフィルムが簡単な改造だけで出来る為、特に人気のようです。
価格の相場は”ちゃんと動くもの”で、8,000~16,000円くらいでしょうか。※下記の写真をクリックすると「メルカリ」で「ヤシカ44」の検索結果に遷移しますので、興味のある方は一度覗いてみてはいかがでしょうか。
因みに、私は新宿の「中古カメラ市場」さんで購入させていただきました。最初は低速シャッターが不調だったんですが、店頭で何度かシャッター切ってたら正常に動くようになりました(そくふぉちゃんと出てるかは不明)。レンズは拭き傷(擦り傷)がちょっと多めですが、写りにはあまり影響ない感じです。こちらのお店は「1週間保障」です。
ベスト判の2眼レフカメラとの出会い
《127フィルム(ベストフィルム)について》
①127フィルム(ベストフィルム)とは
昔、2眼レフカメラの全盛期のころ、127(いちになな)フィルムを使う2眼レフカメラが、多くの会社から発売されていました(現在は、一般的には流通しておらず、日本では北海道にある「かわうそ商店さんのみが取り扱っているようです)。
この127フィルムは一般的に使われている135フィルム(35mmサイズ)のフィルムより少し幅が広いサイズです。画面サイズは4×6.5 cm(ベスト)判8枚撮りのほか、正方形の4×4 cm(ヨンヨン)判12枚撮り、4×3 cm(ベスト半裁)判16枚撮りなどのフォーマットで使用されます。
今回ご紹介するヤシカ44は、この127フィルムを利用して、4×4cmの正方形の写真が撮れます。一般的な2眼レフカメラが利用する120フィルム(6×6)の小型版のフィルムを利用するカメラです。
②127フィルム(ベストフィルム)の入手方法
この127フィルムは現在は廃番となっていて、一般的なルートでは流通していません。国内で唯一(おそらく)販売されているのが、北海道の「かわうそ商店」さんです。
※①下記の画像をクリックすると「かわうそ商店」さんのサイトに遷移しますので、②検索窓「キーワードを入力」に「127」で検索頂くと127フィルムが出てきます(KODAK GOLD200のカラーネガフィルムもあったりしますよ)。
ヤシカ44の種類について
ヤシカ44にも、いくつかのタイプがあります。今回入手した機種は最初のタイプのようですね。
ヤシカ44(1958年発売) – フランケ・ハイデッケのローライフレックス4×4を模した製品。7色のバリエーションを用意した。1958年、米国でローライフレックス4×4の製造元であるフランケ・ハイデッケ有限合名会社代理店から意匠権侵害で提訴され、翌1959年グレー仕上げのヤシカ44を製造中止する条件で和解した。
ヤシカ44A(1958年発売)– ヤシカ44からシャッタースピードを1/300までに抑え、低速シャッター、セルフタイマー、クランク巻き上げおよびオート巻き止め機能などを省いた廉価機種。
ヤシカ44LM(1959年発売) – ヤシカ44のセレン露出計搭載機。デザインを変更しグレー仕上げが復活した。
※それぞれの写真はメルカリに出品されている方のLink画像です。※クリックすると該当販売ページにL遷移します。
ヤシカ44(Yashica44)の使い方
★使い方については、後日追記(もしくは別の記事にて)しますね!★
それまでは、超詳しく解説されている、こちらのページをご覧くださいませ。
⇒ とらふぃっく まぁまれぇど:ヤシカ44の使い方
127フィルムは、一般的なカメラ屋さんでは「現像」してもらえませんので、受け付けている現像所を探すか「自家現像」にて対応することになります。因みに私は自家現像派です。
自家現像は、他のフィルムと作業手順は一緒ですが「現像タンク」の「リール」が「127フィルム対応」である必要がります。私が利用している下記にリンク貼ってあるものは「135フィルム」「120フィルム」だけでなく「127フィルム」にも対応しているので、ひとつ持っていると超便利です。
135サイズ(35mm用フィルム)を使うには。
このカメラは、簡単な改造(①フィルムケースの蓋を切ってフィルムの幅を底上げ、②カメラ内部のネジを5本外し、部品を2個外す)で、135フィルム(35mm)が利用できるようになります。あとはフィルムを入れて、スプールにセットして普通に巻き上げればOKです。
1枚撮影した後の、フィルム巻上げ間隔についてですが、、、、ここは利用者の”肌感覚”で試行錯誤して感覚を掴むしかないようです。※私は、、、まだしっくり来ていません。ここに関しても、後日追記(もしくは別の記事にて)していこうと思います。※出来ました下記Linkからどうぞ。
※背面のフィルム枚数の確認が出来る「赤窓」は、閉めていても光が入り込んでしまうので、テープでも貼って閉じておく必要があります。
フィルムの取り出しは、ダークバックの中に、①このカメラと、②現像タンクセット(スパイラルリールも)を入れて、ダークバックの中でカメラから取り出し、現像タンクにセットします。あとは普通に現像する感じです。
※こちらのフィルムの現像についても、おそらく・・普通のカメラ屋さんでは現像してもらえないと思いますので、自家現像が基本になるかと思います。※私は自家現像派。
《参考》
写りを見てみよう(実写レビュー)
127/ベストフィルムにて
利用フィルム:REROPAN 100s (かわうそ商店)※何か縦筋が入りますね。。
135/35mmフィルムにて
利用フィルム:FOMAPAN100(ロール缶)※かわうそ商店さんより購入
スペックについて
製造国 | 日本 |
形式・タイプ | 二眼レフカメラ |
画面 サイズ | 40x40mm 127フイルム使用 |
レンズ | YASHIKOR 60mm F3.5 3群3枚 最短撮影距離 3.5ft、最小絞りF22 |
シャッター | B、 1, 1/2, 4, 8, 15, 30, 60, 125, 250, 500 X,M接点、セルフタイマー付き コパルSV |
ファインダー | 二眼レフ、&透視式スポーツファインダー |
製造年度 | 1958年 |
メーカー | YASHICA |
↓今は「楽天市場」にのみ在庫あるみたいです。
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参考情報
(レビュー記事等)
デジタル試しうち:yashica 44A ◆レビュー外観編◆
目白の風景、40年前と見比べると:美智子妃殿下の二眼レフ
マタローのブログ:パクリで訴えられたカメラ「ヤシカ-44」叔父さんコレクション
(使い方/調整/修理)
とらふぃっく まぁまれぇど:ヤシカ44の使い方
目白の風景、40年前と見比べると:ヤシカ44のピント調整
アレナニコレナニ:ヤシカ Yashica-44 分解しちゃった!
(35mmフィルムを使う方法)
デジタル試しうち:yashica 44A ◆レビュー外観編◆(ヤシカ44Aで35mmフィルムを使ってみた)
カメラの改造&散財記。:ヤシカ44の35mmフィルム化 その1
日曜大工的20cm屈折望遠鏡:ヤシカ44を35mmフィルム仕様に改造する [カメラ修理]
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