金色に輝くElmar 50mmを手元に。
ある日のこと、ちょっと前に書かれたオールドレンズの本を古本で入手し、レンズの物色をしていたら「金色の開運グッズ!?」として紹介されていたのが、このフェイク Elmar 50mm でした。
それから暫くして、中野にあるフジヤカメラさんのジャンク館を覗いていたら、、、ショーケースの中に、黒ずみながら鈍く光る「Golden Elmar (fake)」、ゴールデンエルマーを見つけてしまいました。
出会ってしまいましたね。開運グッズ。
あやかりましょう。。。ということで連れて帰ることにしました。
今回の物はレンズ単体ではなく、本体とセットで売られていましたので、本体も一緒にお持ち帰りです。
良いことありますように。祈。
フェイクライカというジャンル。
エルマーやバルナック型ライカ等をお手本にして製造されたライカコピーというジャンルのカメラが多くの国にあることは知っていましたが、、、、このレンズはElmar 50mm の外観で「Leitz Elmar」って、まんまレンズに記載されています。これはコピーというよりフェイク(fake)かな。ちなみに、フジヤカメラで購入時に「これフェイクですよね?」って聞いたら「コピーライカです」と返事が返ってきました。
このフェイクライカについて説明されているブログがありましたので、その部分を引用させていただきますね。詳細は、ぜひこちらのブログにてご確認ください。
シンプルで完成度の高かったレンジファインダーライカ型カメラは
引用:オールドレンズのフォトベルゼ
・第二次世界大戦の影響でドイツからの輸入がストップした
・第二次世界大戦のドイツ敗戦の賠償として特許がフリーになった
などの理由から世界各国でライカ型カメラのコピーが製造されることになりました。その中にはライカの刻印までコピーしてしまったフェイクライカ(ニセモノ)と呼ばれるものもありますこのLeica エルマー50mmF3.5はフェイクライカです
う、写るぞ、こいつ。
金ピカのフェイク品ということで、観賞用かな・・なんて思ていたのですが、当時の私はまだ「ライカのレンズ」を1本も持っていませんでした。
ということで、フェイクでもライカっぽい写りを期待して、カメラに付けて撮ってみました。前述の書籍によると「写りは全然ダメ」的とのことでしたので、レンズ購入後に休憩で入ったカフェで、、あまり期待せずに撮ってみたところ。。。。
あれ!?
結構写るやんか~い!!
ってことで、観賞用ではなく「実用」レンズコレクションの仲間入りとなりました。
どうやら、このレンズはロシア製らしいです。ゴーストの出方からIndustarがベースなのかも!?なんて話もあったり。。。真相はわかりません。誰か教えてくださ〜い。
ど派手なシャワーゴーストを楽しむ
先日、久々にこのレンズを持ち出してじっくり撮影してみたら、豪快な虹&シャワーゴーストが出てくるレンズということが分かってきました。
沈胴型のレンズでよく写って、シャワーゴースト番長、そしてL39マウント。これはひょっとすると、、「Industar- 22 50mmF3.5」がベースなのかもしれませんね。
ほら、下記のサンライズフォトさんのブログみたら、そっくりやん〜。
ちなみに、普通に撮影してみた写真も載せておきますね。個人的には結構好きな写りです。ちょくちょく使ってみたいと感じた次第です。
AF化が出来ない悲しさ。。
私はオールドレンズを利用するとき、AF機能付きの電子マウントアダプターを利用するのですが、このレンズは絞りリングを回す際の「指かけ」が この電子マウントアダプターに干渉してしまいピント合わせができません。。。つまりAF化ができませんでした。
因みに、AF機能付きマウントアダプターで干渉して使えないことが確認できているのは、以下の3商品です。
《Golden ElmarがNGの変換アダプター》
TECHART:LM-EA7、LM-EA-9
Fotodiox: LM-SNE-PRN II
ですので、AF化機能なしのSimpleなマウント変換アダプターを利用してMF(マニュアルフォーカス)での撮影が必須になります。
金ピカにする。開運祈念。
このレンズ、開運祈念として持つとすればピッカピカのほうが「アリガタイ感」が満載になるはずです。ということで、”金属磨きならコレ”って商品をご紹介です
この「buzz SILVER CLEANER」は、楽器のメッキ磨きように利用・販売されてるものです。
昔は「研磨剤を利用しない」で薬品のみでメッキ部分をキレイに磨けるとの触れ込みだったのですが、最新の説明を見ると、、、少量の研磨剤が利用されているようですね。。。
マウント変換アダプター
このレンズはAF化(TECH ARTなどを利用して)して利用することができませんので、AF化用のアダプター部分を、MF用のマウント変換アダプトで代用して利用します。
「L39マウント⇒ライカMマウント」のマウント変換アダプター
+
「ライカMマウント⇒ソニーEマウント」の変換アダプター
上記の2種を入手すると、このレンズをα7で利用できるようになりますよ。
①「レンズ」+②「L39⇒ライカM変換マウント」+③「ライカM⇒ソニーE変換マウント」+④「カメラ」の順番でつなげます。
今回のレンズ情報
メーカー:Leitz とレンズに記載だが、KMZらしい
名称:Elmar とレンズに記載だが、Induster-22らしい
フォーカス:MF(マニュアルフォーカス)
焦点距離:50 ㎜(35mm判換算)
レンズ:3群4枚?
絞り:f3.5~18
絞り羽:8枚
フィルター径:23mm??
重さ:112g
最短撮影距:100㎝
マウント:L39(スクリューマウント)
生産国:ロシア(旧ソビエト連邦共和国)
生産時期:?
相場:8,000円~15,000円程度(私は本体とセットで1万円で入手)
特技/特記:ロシア製のフェイク・ライカらしい
備考:インダスター22がベース??
参考になるページ
カメラのキタムラ:てらし~の『なんじゃい、こりゃあ!?』【第64弾】
Muuseo:世界中で作られたコピー品、ライカ型カメラ選 –
awane-photo.com;偽エルマー 50mm F3.5
オークション価格相場研究所:コピーライカ ロシア KMZ製 ゾルキー 1 Type-Bベース ゴールド
コメント