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こ、コイツ動くゾ!Kiev 4(キエフ4)実写レビュー

オールドカメラ
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今回紹介するのは、旧ソ連製のKiev4という、Contax IIIaのコピー品のようです。もう少し詳しく言うと第2次世界大戦で敗戦国となったドイツからCONTAXの工場や社員を接収したソ連が製造したのが、ほぼコピーカメラのようなKievシリーズらしいです。なるほど、まんまそのままの見た目ですよね。因みにレンズのマウントもCONTAX-Sマウントと共通です。中古市場では人気が無く叩き売りプライスで入手できます。中古カメラ店も「整備費が回収できない」のでしょうか、整備せずに「現状品」としてジャンク扱いで並んでいることが多いカメラです。

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このカメラとの出会い

このカメラは、2023年に銀座で開催された「中古カメラバーゲン2023」というイベントに出店されていた「カメラのロッコー」さんのジャンクコーナーで見つけたものでした。当時はまだデジタル一眼のみで撮影していた時で、NIKON-Sマウントのレンズを愛機α7で使うために、マウントアダプター作成用のパーツとしてGETしたのでした(要は分解してマウント部分のみを取り出す)。

購入時に、カメラのロッコーの店主である広木さんが「シャッターも切れるし、速度も変わるから使えるよ」的な事をおっしゃられていたのが気になり、分解せずに、1年くらいそのまま醸成することとなりました(要は机の奥に入れたままでした)。

実は、そのイベントの購入者特典の抽選会で「麓フィルム」の「カリブ」というフィルムが当たったことから、、、NikonS2を購入することになり、、フィルムにも目覚めてしまったのです。

ということで、今のフィルムカメラ沼の、本当のきっかけを作ってくれたのはこのカメラなのでした。

そして、この1年の間に、このカメラの標準レンズだったという「JUPITER-8 50mm f2」がジャンクで格安で並んでいたのでGETしてみたり、貼り革がめくれて伸びて、それを留めようとして塗ったであろう革用ボンドがギトギトにこびりついている貼り革をはがして、貼りなおすための革を調達したり、、、と、着々と復活へのカウントダウンが始まっていたのでした。

そして、この度めでたくフィルムを装填して、革を張りなおして、撮影にこぎつけた訳です。テスト撮影ではとてもシャープで良い写りをしています。良いですね!!コレ。

因みに状態は、距離計OK(2重像、無限遠もバッチリ合ってる)、シャッター切れる(速度変化もしてる/制度は不明)、フィルム巻上げも出来ている(少し不安定かも)、スプール無し(他のモノで流用)、なんと露出計がガンガン動作している。全体的にガタつきあり(まあ、動いているし撮影も出来ているから問題なかろう)、貼り革はベロンベロで革用ボンドがギトギト(剥がして貼りなおした)です。

Kiev4(キエフ4)について

この個体は後期型/タイプ2でした

このカメラ(この個体)はKiev4の後期型(Type2)で、キエフ(キーウ)市のArsenal工場(大戦後にどレンガ、ドイツから接収した工場の設備や人材をこの工場に持ってきたそうです)で1974~1980年に製造されたようです。まあ、それにしてもCONTAXIIIaにソックリですよね。

前期型/後期型の見分け方

Kiev 4(キエフ4)には、前期型/タイプ1(1957~1974年製造)と後期型/タイプ2(1974~1980年製造)の2種類があり、見分け方は「セルフタイマーのレバー」に黒いプラスチックが付いているのが後期型/タイプ2で、金属のみのものが前期型/タイプ1とのことです。

また、タイプ2でシャッタースピードは最速1/1250から1/1000に落としてコストダウンが図られたとか。

Kiev4(キエフ4)の使い方

基本的な操作方法

基本的な操作方法については、ちょっと時間がとれたら書いてみようかと思いますが、、とても詳しく記載されている記事と動画がありますので、まずはそちらをご紹介させていていただきますね!

Blog記事ならこちらがおススメ!

動画ならこちらがおススメ!

露出計の使い方

このカメラ(個体)の露出計は奇跡的にバリバリ動きます。ということで使ってみようと思うのですが、この時代のソ連製のカメラはフィルムの感度を「GOST」という指標で表していました。この「GOST」を、現在のフィルム感度の指標である「IDO(ASA)」に変換せねばなりません。

良く利用するフィルムの感度の早見表としては、GOST90がISO(ASA)110相当、GOST180がISO(ASA)220相当、GOST350がISO(ASA)450相当とのことですので、このあたりで合わせれば良い感じっぽいですよ。

詳細はこちらのページに説明されてますのでご参考に! ⇒ 感度の対応表

上から見て左側のダイヤルの外側を回して、万行火の露出計の目盛りを真ん中に持ってくる。
この場合はf8-1/125、f5.4-1/250 の組み合わせが適正露出。

写りを見てみよう

現像データ:フィルムはMARIX400(中身はFOMAPAN400と同じものの模様/長巻からの詰め替え日品)。現像はモノクロネガの自家現像(ミクロファイン)です。

張り革、張り替えてみた

上記で記載したように、ジャンク品として購入した際は、張り革が伸びて剥がれて、革用ボンドもベトベトにはみ出しているという悲惨な状態だったので、張り替えてみました。

ちょっと洒落て、蛇革に張り替えてみたのですが、、、、革を張る以外の場所(黒く塗られた金属部分)が結構多くて、違和感ありまくりになりました。やっぱり黒いものの方が良さそうです。

参考情報

nezumaqiのブログ:Kiev 4(キエフ 4)使い方メモ

KIEV-4使用説明

感度の対応表(GOSTとASAやDIN)

cccpcamera:レンジファインダーカメラKIEV-4,KIEV-4aおよびレンズJUPITER-8M

サンライズカメラブログ:Contax (コンタックス)I・II・III/旧コンタックス Contaxレンジファインダーカメラ徹底解説 Contax I・II・IIIとは?

銀塩カメラの日々と由無し事:Poor Man’s Contax

ウィキペディア(Wikipedia):キエフ (カメラ)

Photo of the Life:CONTAX IIIa – 1951年発売

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