ROLLEI CODE Ⅲってどんなカメラ?
ROLLEI CODE(ローライコード)とは
ROLLEI CODE(ローライコード)は、2眼レフの名機(高級機)Rolleiflex(ローライフレックス)の普及型という位置づけの、2眼レフカメラです。写りに関するところはシッカリと作られているものの、フィルムの巻き上げとシャッターが連動する機能などが省かれています。でも、その分軽量で故障する要素も少ないのが魅力です。あとローライフレックスと比べて価格が安いのも魅力です。
ROLLEI CODE Ⅲとは
今回紹介するのは、このROLLEI CODE(ローライコード)のⅢ型と呼ばれるもので、Ⅱ型から大きく進化したものになります。
Ⅲ型になって改良された点は、①フィルム装填がオートマット(※)形式になった(120フィルムの規格が統一されたために、赤窓も廃止されたそうです)、②35mm用フィルムが利用できる「ローライキン」が利用可能になった ことが挙げられています。
因みにROLLEI CODE(ローライコード)は、Ⅴ型までで生産が終了しています。
※オートマット:フィルムのスタートマークに合わせてフィルムをセットすれば、カウンターが「0」になるまで巻き上げれば自動で止まる。また、撮影後にボタンを押してから巻き上げれば、1枚分の箇所で自動で止まるなど、今までは「赤窓」からフィルムに記載されている番号などを確認しながら行っていた作業を「オート」で止まるようにした機構。※ローライフレックスではフィルムの巻き上げとシャッターも連動するらしい。
ROLLEI CODE Ⅲ との出会い
渋谷レモン社にて
ある日ふらっと渋谷のレモン社を覗いてみたら、ROLLEI CODE Ⅲが鎮座しておりました。
実は、ちょっと前に某2ndBaseにて、リーズナブルなお値段でファインダーの超キレイなROLLEI CODEが並んでいて、購入しようと思い動作確認をしていたらシャッターがちょっと引っかかったのであきらめたのですが、あのファインダーのキレイさが忘れられず、ずっと気になっていたのでした。
ということで、好奇心を抑えられずにショーケースから出してもらい、店長さんに説明してもらいながら、ファインダーや各部の動きを確認し終わるころには、購入することになってしまいました。
ということで、とうとう、ローライ・オーナーになってしまいました。
状態を見てみよう
今回入手したローライコードは、カメラのナニワグループのレモン社渋谷店で「Bランク」のものでした。表面はボチボチ(一部表面のモルトはがれ)。でも、カメラの内部はとても良い状態でミラーもピッカピカです。不ファインダーのスクリーンも良い感じで映っています。シャッターも全速ともおそらく問題なく動いているようです。
写りを見てみよう(実写レビュー)
スペックについて
名称 | ROLLEI CODE Ⅲ(ローライコード) |
撮影レンズ | シュナイダー クセナー 75mm f3.5 |
ビューレンズ | Haidosmat(ハイドスコープアナスティグマット)75mm f3.5 |
シャッター速度 | B~1/500 |
サイズ | 97×99×142 |
重量 | 830g |
製造年 | 1950-1953 |
備考 | Bayナンバー1(バヨネット)、ローライキン利用可能 |
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揃えてみたいもの
ローライコードは、ローライフレックスのサブラインということもあり、共通で利用できたり、同等のアクセサリーやOptionが豊富です(高価ですけど)。ということで、揃えてみたいものをいくつかご紹介です。
改造KIT
ローライキン(純正)
ローライコードやローライフレックスはブローニーサイズ(120サイズ)の中判フィルムを利用します。このフィルムは1本で12枚しか撮影できませんし、現像してくれるお店も限定されます。
そこで、いわゆる一般的に使われているフィルムである35mm(135)を、ローライコード/ローライフレックスで使えるように開発されたアタッチメントが「ローライキン」というもののようです。
中古で探せば、ちょくちょく出てくるようですが、パーツがきちんとそろっているか要チェックです!
ファインダーのガラス(3rd Party)
2眼レフカメラの魅力の一つは、大きなウェストレベルファインダーかと思います。
ですので、このファインダーは明るくキレイで合ってほしいものです。ですが、現在入手できるローライコードは何十年物という古いものですので、傷がついていたり暗かったりするものも多々あるかと思います。
そんな方に朗報です。アメリカからローライコード等に合わせたサイズで購入できるサイトがあります。ということで、私も購入してみました。
レンズ回り
レンズ回りのOptionを利用する際は、ローライコードⅢのバヨネット規格に合致するものを選ばないといけません。ローライコードや兄貴分であるローライフレックスには、それぞれに合致する規格が設定されていますので、各機種に合うモノを選ぶ必要があります。
因みに、ローライコードは「バヨネット タイプ1」が概要します。それぞれに「R1」と記載されています。またBay1とも呼ばれているようです。
ローライナー(純正)
最短撮影距離を短く出来る近接用レンズです。ビューレンズ&テイクレンズと上下のレンズに装着します(ビューレンズ用の方が長い)。
レンズキャップ
専用のレンズキャップ、金属製のものとプラ製のモノがあるようです。また、同じバヨネット規格をコピーした商品も色々あるようですので、サイズが合いそうなものなら付けられる可能性ありです!
因みに私は「BrautyFlex」という2眼レフカメラの金属製レンズキャップを使っています。
フード
フード付けると、ちょっとカッコ良いので憧れますが、まだ入手できていません。物色中です。欲しいです。
フィルター
黄色フィルターやUVフィルターなどが発売されていたようです。
その他
他の二眼レフカメラについて
参考情報
ローライフレックスの時間:ローライキンが使えるローライコードⅢ・Ⅳを詳しく解説
ローライフレックスの時間:ローライフレックスの【シリアルナンバー】全データ記載!機種を特定しよう
ShaSha(カメラのキラムラ):#『念願の二眼レフ Rolleicord III を買いました。』|フィルムカメラの魅力 国分真央
初心者向けフィルム情報:ローライコード3の使い方
月と二眼レフ:ローライコード 使い方
Orio Blog:ローライコードIII型(Rollei Cord III)修理とテスト撮影
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