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2眼レフの入門機に!RICOHFLEX (リコーフレックス)ではじめよう。

カメラ
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RICOHFLEX(リコーフレックス)との出会い

今回ご紹介するのは、RICOHFLEX model Ⅶ(リコーフレックス モデル7)という、1954年2月に発売された中判の2眼レフカメラです。 ※120、ブローニーサイズのフィルムを利用します。

さて、このカメラを手に入れたのは、先日公開した記事に書いたように、フォロワーさんの「ローライレックス(プラナー f2.8)」という高級2眼レフカメラを見てしまい、惚れ込んでしまったからなのです。惚れ込んでしまいローライフレックスを物色したものの高価すぎて手がでません。とはいえ「2眼レフ欲しいぞ物欲」は芽生えちゃった後でしたので、ヤフオクで「2眼レフカメラ」で「激安で動きそうなもの」を物色していて見つけたのが、今回ご紹介するRICOHFLEX model Ⅶという訳です。

RIOCHFLEX、バリエーションいっぱい!

購入した際は、ホント知識も乏しい状態だったのですが、フォロワーさんに教えてもらい、いくつかの事が分かってきました。

①もっと速いシャッタースピードに対応したモデルがある! 、②裏蓋違いで、撮影できるサイズを変更できるモデルがある!、③これらのモデルはバラシて組み換えが簡単に出来る、④よって、中古で探す場合は既に「組み替えらてないか」「望む機能が付いているか」を確認せねばならない。

ということで調べていくと、ホントに多くのバリエーションがあるのが分かってきました。

《RICOH、2眼レフカメラ一覧》

RICOH(リコーイメージング株式会社)のWebサイトは販売したカメラの一覧と説明が掲載されていて、とても興味深くリコーのカメラを調べるのに、とても嬉しいサイトですね。そのカメラの一覧から2眼レフのものだけを抜き出してみました。このように時系列で進化を見ていくととても興味深いですね!!

発売製品名特徴
1940チューコンレフベスト半裁判 二眼レフ
1941リコーフレックス A「ローライコード」のコピーであり、日本製のロールコンター(森製作所)の前側を少し変えただけのOEM
1942リコーフレックス BB型が無ければ今日のリコーも無かったと言える記念的存在のカメラ
1950リコーフレックスIII発売と同時にリコーブームが起き、その後の二眼レフ全盛時代へと進む。カメラの大衆化に大きな役割を果たす。
1951リコーフレックスIIIB大需要にこたえるためにカメラの組立にベルトコンベアを導入。 組立とレンズコーティングやカシメを隣接配置するなど、以後の世界のカメラ生産形態の基礎がここで作られた。
1952リコーフレックスIV細部の改良が進みますます使いやすくなった。
コダックのボックスカメラを除いてふつうのカメラでははじめて月産1万個を超える。
1954リコーフレックスVI品不足でプレミアがつき、カメラ店が銀座三愛で定価8,300円で購入して当時の相場11,000円で売る騒動になった。
1954 リコーフレックスVII透視ファインダーに弱い二眼レフに、フレームがハッキリ見えるコンツールタイプを巧みに組み込んで、他社をウーンとうならせた。
1954リコーフレックスVII
セイコーつき
シャッターとして最高級と認識されていたセイコーシャラピッドシャッターを搭載
1955リコーフレックスVIIsリコーフレックスシリーズの頂点にある機種。シャッター羽根を三枚にし、シャッタースピードを1/10秒から1/200秒に広げた(それまでの利権シャッターでは1/100)
1955リコーフレックスダイヤ(リコーフレックスの独壇場に突然「ヤシカフレックス(1956)」が出現)
二眼レフの定型となっていたカム繰り出しフォーカスを脱却してヘリコイドを採用
1956リコーフレックスVII Mセイコーシャッターの名声を搭載してしかも比較的低価格をねらったが、不発に。。
1956スーパーリコーフレックス (輸出専用) 板金ボディの二眼レフとしては機能の頂点に達したが、ダイキャストボディの低価格二眼レフが他社から現れ競争激化、細部の変化と価格対応を迫られた結果生まれた機種。
1956リコーフレックス ホリディ全くの価格対応機。 しかし リコー35シリーズと同様ノーコードのフラッシュコンタクトを持ったアクセサリーシューを開発、これは世界ではじめて。
1956リコーフレックスダイヤM セイコーシャの簡易型シャッターを採用してローコストを企画したが、ユーザー評価はなく短命に終わった。1/10から1/300というシャッタースピード範囲は中途半端と認識されたらしい。
1956リコーフレックスニューダイヤ セイコーやシチズンのシャッターを採用して シャッタースピードの変化範囲を大きくした、これでリコーフレックスの簡易低価格とは決別になった。(シャッタースピードは1/400まで対応)
1957リコーフレックス ミリオン 米国で流行し出した横長画面の撮影ができるように画面マスクと巻取り窓を裏蓋に追加。 裏蓋の番号窓が複雑になっている。
※中古では、裏蓋が赤窓になっているものも多々出品されている。
1957リコーフレックスニューダイヤ
セイコーつき
 セイコーシャ ラピッドシャッターを搭載して最上級の二眼レフとした。レンズは4枚構成にした。
1957リコーフレックスダイヤL ドイツからもたらされたライトバリューシステムを採用して組み込みの露出計と絞りシャッターの合わせを簡単にした。
1958リコーフレックス ニューミリオン米国で流行し出した横長画面のベストフィルムで4×4cm判の撮影ができるように中枠を追加した。これでブローニー(6×6 ・6×4.5 ・5×2.5)、35mm(24×36)、ベスト4×4、と3種類のフィルムシステムが使用可能になった。
1958リコーフレックスダイヤコードGレンズの変更機種。撮影レンズを4枚構成にレベルアップ
※リケノン 80mm F3.5 3群4枚構成
1958リコースーパー44アメリカの家庭写真はプリントではなくスライドが主流であった。35mmスライドフレーム(5cm×5cm)に一杯になるベスト(127)フィルム使用の正方形画面のカメラが流行をはじめた。リコーフレックスの簡易低価格の思想をこの4×4cm判カメラに実現した。
1959リコマチック225リコーの二眼レフの頂点にある機種。フィルム巻き上げでシャッターがチャージされる高度な機能を持っている。二眼レフの中では現在も人気のあるカメラ。
1959リコーオート66プログラム露出を採用。デザインも在来の二眼レフとは一線を画するものとした。日本での評価は得にくいとの判断からおもに輸出用に生産。
1959リコマチック44二眼レフにもプログラム露出の時代
新しいデザインでアピールをねらって評判になった。

このRICOHFLEXは?

今回、私が入手したのは「リコーフレックスVII」です。1954年発売で”透視ファインダーに弱い二眼レフに、フレームがハッキリ見えるコンツールタイプを巧みに組み込んで、他社をウーンとうならせた” っていうカメラらしいです。

作りは、本当にシンプルで、簡単に分解できちゃうので、「2眼レフってこんな作りになってるんだ~っ」て知るのには最適かもしれません。中古価格も安いし。

そもそも、発売当時も激安の2眼レフで一世を風靡したカメラのようで、売れに売れまくったようです。

また、色々とみなさんのBlogや記事を見ていると、リコーフレックスは「安かろう悪かろう」ではなく、「写りが良い」と評判だったようです。確かに作例を見ていると、シャープで良い写りのようです。

但し、注意点がいくつかあります。まあ、慣れの問題みたいなことですので、これもこのカメラの個性と考えて、上手く付き合っていきましょう!

  • シャッタースピードの最高速が1/100と遅い(B ・25 ・50 ・100)。
  • フィルムの巻き上げを「目で確認」する必要がある(裏蓋の赤窓から確認)
  • フィルムの巻き上げと、シャッターのチャージが連動していないので、「撮ったら巻く」癖をつけておかないと、2重露光してしまう危険アリ。

使い方(簡易)※使い方は後日に別記事にて掲載予定です。

ちょうど、良い動画を公開されている方がいらっしゃいましたので、その動画を貼らせていただきますね!※後日、説明の記事書く予定です。

写りを見てみよう(実写レビュー)

① 「モノクロ撮影」にてテスト撮り

※フィルムは FOMAPAN Creative 200 B/W(FUJIFILM「 スーパープロドール」にて 自家現像)

今回テスト撮りで使用したのは、FOMAPAN Creative 200 B/Wです。購入した「東京CAMERA」の店員さんの話では、高級フィルムで用いられているT粒子が使われており、現代フィルムっぽい写りがするとのことでした。

実際に撮影してみて「なるほど」と納得です。これ、好きかも!

《フィルム情報》

FOMAPAN Creative 200 B/Wですが、あまり販売しているところがありません。MARIXは中がFOMAPANと同じとの話ですので、これが該当しますでしょうか。

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カラーフィルムなら、これが激安化も!

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RICOHFLEXのカスタマイズ!

①ミラーを交換しよう

私が入手した「RICOHFLEX」は、ファインダーが暗かったので、ファインダーを分解して中を覗き込んだ時に「テイクレンズ(上のレンズ)用の反射ミラー」が、表面は汚れや傷が覆っており、ミラー部分も結構剥げ剝げ状態でクリーナーでもきれいになりませんでした。

そこで、ミラーそのものを交換してみることにしました。

そこで探し出したのが、カッターで切って加工が出来る!という触れ込みの商品です。ホントかな?品質悪かったらどうしよう??などと悩みましたが、もう背に腹は代えられません。購入して加工&装着したら、「BINGOOOOO~!」って感じでとても良かったです。

下記に手順を記しておきますね!

  • Amazonで「カッターで切れるミラー」※下記 を購入。
  • 「RICOHFLEX」のファインダー部分を取り外す(4つのネジを外すと簡単にとれます)
  • ミラーを固定している手前の金具を下に下げて、ミラーを取り外します。
  • 「カッターで切れるミラー」を取り外したミラーと同じ大きさカタチに切断します
    ※表面を何度かカッターで切ったあと、折り曲げると分離しました。
  • 新たに作成したミラーを、逆の手順で「RICOHFLEX」に組み込んで、ファインダー部分を取り付けて出来上がり!

《使った素材はこちら!》

②オリジナルカラーにしよう!

実は、、、表面の皮(みたいな模様)が、直ぐにはがれるようです。特に正面のものは、ノリが干からびて、革が浮いてきているものが多々あるようです。ですので、いっそのこと剥がして、好きな色に張り替えちゃうのもアリですね。

因みに私は、只今準備中です(皮の調達は完了です)。

⓷ニコイチ!サンコイチも可能!!

2眼レフの魅力を伝授して頂いたフォロワーさん(denjiro/傳次郎さん)によると、リコーフレックス ミリオンでは、シャッタースピードが1/300までになっており、さらに裏蓋が横長画面の撮影ができるように変更できる仕様になっているとのこと。さらに、今回私が購入したRICOHFLEX model Ⅶとサイズがいっしょなので前面と裏蓋を交換することが出来るそうです!

ということで、目下、程度が良くて感かなミリオンを物色中です。

④ストラップも楽しめるゾ!

こちらのカメラ、カメラ本体には「ストラップ」を付ける場所が設定さてれいません。ですのでケースがあればストラップを付けることが可能なのですが、本体のみで入手した場合は金具を加工なければならないようです。

それはちょっと・・・・という方に朗報です。

私に二眼レフカメラの魅力を教えてくれた「denjiro」さんが素敵な方法を発見されたようです!その方法は、なんとギターのストラップが使える!とのことです。楽器屋へGO!ですね。

※すいません、私はまだ試せていないのですが、こんなの試してみたいなあ・・というものをいくつか貼っておきますね。

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⑤リコーキンで35mmフィルムも使えるぞ!(入手できない・・)

スペック一覧

発売年月1954年2月
フィルムシステムブローニー(120)フィルム使用 6×6cm判
画面サイズ55×55mm
レンズリコーアナスチグマット 80mm F3.5 3群3枚構成
ファインダーレンズリコービューワー    80mm F3.5 3群3枚構成
シャッターリケンシャッター 2枚羽根  B ・25 ・50 ・100
特徴アイレベルファインダーとしてコンツールタイプが組み込まれた。35mmフィルムアダプターとして「リコーキン」取り付け可能。フィルムオートストップ取り付け可能。
大きさ巾 72.5mm 高さ 183mm 奥行き 100mm
質量780g
価格8,300円→1955年より 6,800円  ケースつき
見分けかたファインダーカバーの塗装が結晶塗りになっている。
リコーカメラ全機種リスト|リコーフレックス VII(二眼レフ)より引用

参考情報

傳次郎:ジャンクからの生還❨RICOHFLEX Ⅶ❩

物欲の楽園:RICOHFLEX Ⅶ ジャンクカメラいつの間にやら リコーキンが欲しいなぁ (分解修理)

でっどぴーぷる(YouTube):リコーフレックスを35mmに!【リコーキン】 フィルムカメラの紹介 

でっどぴーぷる(YouTube):売れに売れた大衆機【リコーフレックス】 フィルムカメラの紹介

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