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生きてるファインダー!?超ゴージャスな1台を。 KONICAⅢA(コニカⅢA)、実写レビュー

コニカ/小西六
この記事は約8分で読めます。

今回ご紹介するのは、小西六 KONICAⅢA という、今は無き小西六写真工業株式会社(現コニカミノルタホールディング株式会社)から1958年に発売された、当時の最高級レンジファインダーカメラです。特徴は巨大なプリズムが入った大きな等倍ファインダーで「生きているファインダー」と言われている優れもの。あとは、レンズの横にある「招き猫巻き上げ」とも呼ばれているフィルム巻上げレバー(ダブルストローク、縦に動かす)が独特です。この機種は人気のようで、Netで検索すると、多くの諸先輩方のレビュー記事が出てきますね。

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出会いからゲットまで

悩みながらオクポチへ

KONICAⅢAは、以前「レチナⅢc」を購入させていただいた「カメラのロッコー」さんの主力商品のひとつで、SNSで素晴らしさを語られているので興味はあったのですが、購入には至っていませんでした。

そんなある日、秋葉原の中古カメラショップ2ndBaseに、中古のKONICAⅢ(KONICAⅢAより前に発売された機種)が並んでおりました。手にして触ってみたところ、レンズ横についている「招き猫巻き上げ」と言われている「フィルム巻上げレバー」の感触がとても心地よく惚れ込んでしまいました!!そして、その時にKONICAⅢAの存在を思い出したのです。買うなら、等倍の超高級「生きてる」ファインダーと言われているKONICAⅢAにしようと。

ということで、新宿&秋葉原の中古カメラ店を回って物色してみたのですが、KONICAⅢは何台もあるのですが、KONICAⅢAが一台も無いのです。。。

実は、先日レチナ3cを購入させて頂いた「カメラのロッコー」さんで購入したかったのですが、、、最近の散財の為、、そこまでの費用が捻出できません。

仕方がないので、某オークションサイトで物色です。

色々と物色していたところ、とても綺麗な状態&リーズナブルな「各部の分解清掃済み」の「メンテナンス品」を見つけましたので、そちらを落札しました(オクポチ)。

メルカリでのレチナⅢaの検索結果
上記の画像クリックで、メルカリの「KONICAⅢA」の検索結果ページです。

数日後にカメラが届きました。仕事帰りの深夜に開封して状態を確認です。外観はとてもキレイで状態も良さそうです。フィルム巻上げレバーは結構重めでしたが、ガチっと組みあがってる感じがしますので、まあ良いかと感じました。ファインダーを覗いたたところ距離計も問題なさそうなので「受け取り」ボタンを押して取引完了です。まあ、どちらにせよ「メンテナンス品」といいつつ、ジャンクとして出品&NC/NRと記載されている商品なので文句は言えないのですが。

※下記の「カメラのロッコー」さんで購入した「レチナ3c」のレビュー記事も併せてご覧ください。

おまえもか。。。

さて翌朝です。早朝の仕事前にフィルム詰めてテスト撮りしようと思って、再度状態を確認していると、、、距離計が微妙にズレています。無限遠で左右が少しずれているのです。。。。ううむ、、これは距離計を調整ですね。先日のアイレス35Ⅲcも距離計ズレてたし、どうも、、私が選ぶ商品は距離計との相性が悪いようです。

距離計は、諸先輩方の修理Blogを拝見し調整することが出来たので、フィルム詰めて試し撮りです。そしたら、途中からこのカメラご自慢の「招き猫巻き上げ」と言われている「フィルム巻上げレバー」が戻らなくなってしまいました。ここ数日で急激に気温が下がったので、グリスが固くなったのかもしれませんが、手で押し戻さないと戻らなくなってしまいました。。。辛いです。

あと、皆さんが大絶賛するファインダーはクリアでキレイな状態なのですが、2重像の色合いが何故か薄くて見えにくいのも辛いことです。

ちと後悔・・・

ということで、リーズナブルで状態の良いものを探して購入したはずだったのですが、ちょっと後悔するお買い物となってしまいました。。。なかなか上手くいきませんね。

やっぱり、ちゃんとプロの方が整備したカメラか、状態を実際に確認しながら購入できる店頭等を等が良いですね。

KONICAⅢAについて

話をKONICAⅢAのことに戻しましょう。

コニカのレンジファインダー機の頂点にして最終系

KONICAⅢAは、1948年に発売されたKONICAⅠ型から約十年にわたり進化し続けたコニカの最終型です。特にこのⅢAは「生きてるファインダー!」と称される、等倍の視差画角自動補ブライトフレームRf(レンジファインダー)を搭載した高級機だったとのこと。下記に詳しい説明を引用させていただきます。

《コニカIIIA「生きてるファインダー!」について》

コニカIIIAは世界初の、ライカですら真似しなかった画角補正ファインダーを採用し「生きているファインダー」と絶賛された伝説の名機です。一眼レフカメラで近接撮影をすればお気づきのように単焦点レンズといえども撮影距離が近くなるにしたがって画角が狭くなります。これは近距離になるとレンズを繰り出した分フィルムからの距離が遠くなるからです。コニカIIIAでは採光式ブライトフレームのマスクを左上と右下の2枚に分離して左上のみを動かすことで近距離になるほどブライトフレームが狭くなるという凝った設計をしています。これは初代コニカヘキサー(1992年)にまで受け継がれたコニカの伝統となりました

レンズインフェルノ:ヘキサノン50ミリF1.8(コニカⅢA) より引用

レンズ違いで2タイプ。レンズはもちろんヘキサノン!

このカメラの魅力の一つが搭載されている和製ズミクロンの誉れ高いヘキサノンのレンズです。

搭載されてるレンズ違いで、①「ヘキサノン50mm/f1.8」、②「ヘキサノン48mm/f2」の2タイプがあります。

フィルター径は①50mm/f1.8の方が43mmで、②48mm/f2の方が、35.5㎜というレアなサイズです。特に②のタイプは、探すと結構レアなので最初からセットになっているものを選ぶことをお勧めします。

※あと、中古のフィルターを探す際は、フィルター径の数字がけを信じずに、実際にカメラに合わせて確認することをおススメします。

分解調整への道・・・

この辺りは、また別の記事で書いてみるかもしれません。

無限遠ずれてるやん!

上記に記載したように、今回購入したKONICAⅢAも残念ながら距離計が少しずれているようです。

ということで距離計の調整です。諸先輩方のBlogを見ていると、この機種は、ガッツリばらさなくても距離計の「縦方向」「横方向」のズレの調整が出来る「調整ネジ」にアクセス出来るようになっているようです(便利!)。

ということで、該当箇所のパーツを外して調整しようと思ったのですが、背面の丸ポッチが固すぎて外れませんでした(ネジ式になっている)。仕方がないので、上部の軍艦部カバーを外して調整ネジに直接アプローチです。

①フィルムカウンター横のネジと、②中央付近の2カ所のネジで「上下」「左右」の調整が出来ます。この調整がちょっと難しいです(調整してみましたが、まだピッタリ合ってる気がしません)。

余談ですが、上部の軍艦部カバーを外ずすと現れる、ファインダー部分は巨大なプリズムがでん!でん!と鎮座しており迫力満点です。さすが当時の最高級機種&生きてるファインダー!と言わしめたカメラだけのことはあります。圧巻の景色です。

2重像がクッキリ出てこない・・・

ファインダーを覗いた際に見える「二重像」ですが、特定の角度で光が入っている時はクリアに見えるのですが、多くの場合は、、「2重像」が薄くてピントが合わせにくかったので、関係しそうな箇所をレンズクリーナーで拭いて綺麗にしてみました。

結果はあまり効果が無く、2重像は薄くて少し見にくいままです。ここも何か良い方法が無いか検討でしょうか。

フィルム巻上げレバーが激重やん!

これは、まだ手が付けられていません。今回、このレビュー記事を書くために、再度、参考情報となる諸先輩方のBlogを探していたら、激重巻上げレバーの修理について記載されているものがありましたので、今度チャレンジしてみようと思います(ちとハードル高そうです)。

もしくは、、、何処かのカメラ修理屋さんに、調整(修理)をお願いしようかなとも考えたりしています。無限遠の調整もちょっと怪しいので、そちらも併せて調整お願いすると、どのくらいのお値段なのかなああ。

写りを見てみよう

FilmはFOMAPAN100。現像液は富士フィルムのミクロファインの自家現像です。

一緒に欲しいもの

レンズフィルター/キャップ

①「ヘキサノン50mm/f1.8」は43mmで。

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②「ヘキサノン48mm/f2」は35.5mmで。

実際に合うサイズで間違いないのが、KONICAのKonifilter35.5mmのモノです。他のメーカーだとサイズが合わないものが多々ありますのでご注意ください。

カラー写真では透明のプロテクターやスカイライトを、モノクロ写真の場合はY2等のイエローが良い感じかと。因みに私は中古カメラ店で、サイズの合うフィルターを探しまくって、KENKOの古いフィルターを購入しました。

ストラップ

このカメラ、まあストラップは何でも良いのですが、これなんか如何でしょうか?
グリーン、ブラック、レッドの3色から選べます。最近私は脱着が楽チンな「アンカーリンクス」付がお気に入りです。

参考情報

この、KONICAⅢAってカメラBlog等の記事が山ほど出てきて、多くの人たちに愛されてるカメラだなあと感じます。あと、修理系の記事も多いのが特徴かもしれません。当時の高級カメラを、ジャンクで安く購入して修理している強者が多い感じがします。

レビュー関連

山と料理と猫、そしてクラカメな日々の備忘録:珠玉の名機・コニカⅢA~日本的カメラにおける美学の最高峰

山と料理と猫、そしてクラカメな日々の備忘録:KonicaⅢA使用上の注意点

記憶カメラ:この明るく大きな「生きているファインダー」はヤバいだろ、小西六 Konica IIIA。

カメラのナニワ:KONIKA IIIA 使用レビュー

うたろう:66年経っても「生きているファインダー」

カメカメトリップ:ファインダーが気になっていたKonica ⅢAを買った

みどりの王様:Konica Ⅰ Ⅱ Ⅲ

使い方関連

初心者向けフィルム情報:KONICA IIIAの使い方♪

修理関連

トミーのリペイント別館:コニカ・ⅢAは大変の巻

東京フィルムカメラ修理工房:コニカⅢAのカメラ修理

カメラ修理アクアカメラ:コニカIIIAの分解

カメラ修理屋の気まぐれBLOG:コニカⅢA

1/1 filmcamera Service:KONICA ⅢA フィルムカメラ修理

カメラと写真が大好きな毎日 + バイク:コニカⅢAのレストア

daitocamera カメラ分解とちょっぴり修理のチャンネル(YouTube):KONICA ⅢA 巻上げが重いので底を見る

カメラ修理日記:コニカⅢA

カメラ修理人の徒然草:カメラ修理 Konica IIIA -(2)-

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