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【レビュー】SG-image 35mm F0.95 APS-C|手軽にF0.95体験を楽もう!

SG-image
この記事は約10分で読めます。

最近話題の中華レンズブランド「SG-image」から、またまた気になる1本が登場しました。その名もSG-image 35mm F0.95(APS-C用)。35mm判換算で約52.5mm相当、つまり ”ほぼ50㎜の大口径単焦点レンズ” !!。APS-C対応レンズながら、こんなにコンパクトなサイズでF0.95のレンズを持ち出せるなんて、スゴイ時代になったものですね。ということで、今回はこのレンズでF0.95体験をしてみたいと思います。

※このレンズは、「SG-image」の輸入代理店である「2ndfocus」さんからレビュー用に貸し出しいただいて書いています。貸与に当たっては、レビューに内容に関する指示などは一切ありません。ということで、いつものように、このレンズをガッツリ楽しみながらレビューを書かせていただきました。

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「SG-image」って何?誰?

SG-image製レンズのレビュー記事一覧へ遷移します

最近は、中国製のレンズメーカーさんの勢いがものすごいです。これらの各メーカーさんは、もともと某メーカーのレンズをOEMやODMとして生産していたのですが、現在は独自のレンズを開発して世に送り出すフェーズに入っているようです。かつては日本でもカメラやレンズメーカーが次から次へと設立されていたようですので、中国のレンズ会社もそのようなステージなのかもしれません。気が付けば。。。レンズ市場も中国のメーカーさんに席巻されちゃうかもしれませんね。

さて「SG-IMAGE」に話を戻しましょう。このブランドは2023年設立という、数年前に出来たブランドのようです。他の多くのレンズメーカーと同じく「深圳(しんせん)」の会社で、もともと某メーカーのレンズのODMメーカーとして10年以上の実績があるそうです。ODMとは企画・設計から担当する形態ですので、もともと実力はある会社さんかもしれませんね!日本では、いつもレビュー用レンズを貸していただいている「2ndfocus」さんが販売代理店(輸入代理店)として取り扱いされています。

このレンズ(SG-image 35mm F0.95) について

最初に、このレンズについて販売代理店(輸入代理店)の「2ndfocus」さんから教えて頂いた情報から見ていきましょう。レンズ構成を見ると、9群12枚(うち高屈折率レンズ4枚)と気合を感じますね!

SG-image 35mm F0.95

《概要》

APS-Cセンサー対応の大口径MFレンズで、開放F0.95による美しいボケ描写と、携帯性に優れたコンパクトなデザインを両立したモデルです。

《レンズの写真》

《MTF&レンズ構成図》

《作例》

因みに、中国製のAPS-C用の「35mm F0.05」レンズは既にいくつものメーカーから何本も発売されているのですが、主要スペックを比較すると、今回のSG-image 35mm F0.95は結構期待できる感じがします。この表のスペックで比較すると、価格&性能で主な競合となるのは7Artisansの35mm F0.95のようですね!

《APS-C対応 35mm F0.95レンズ比較表》
実はこのスペックの中国製レンズが何本もあるんですよね!

ブランド名SG-ImageTTArtisan中一光学(ZHONG YI OPITCS)7Artisans
レンズ名35mm F0.9535mm F0.95 CSPEEDMASTER 35mm F0.95 II35mm F0.95
レンズ構成9群12枚5群7枚 8群11枚8群11枚
最短撮影距離0.35m0.35m0.35m0.37m
フィルターサイズ52mm52mm55mm52mm
重量約362g約250g約400g約400g
実勢価格(2027/7 Amazon 税込み)\31,240\33,030\52,920¥32,400
発売時期2024年7月2022年12月2016年2月2020年11月
特徴高屈折率レンズ4枚、12枚絞り羽根コンパクト、クリック付き絞り無段階絞り、高品質光学設計無段階絞り、12枚絞り羽根
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《APS-Cとフルサイズで”ボケっぷり”の違いは?》

マイクロフォーサーズやAPS-Cのレンズを使う際によく言われるのが、フルサイズと比べて「ボケ無い」ということです。あと、絞り値でM43→フルサイズだと2倍相当になるとか(M43のF1.4 だと、フルサイズでF2.8 相当だ、、とか)、、そんな話をする方も多々いらっしゃいます。

一方で、M43やAPS-Cはフルサイズと比してボケにくくはあるが、そもそも比較するもんでは無いとか、実際に比較すると気にならないレベルでは?とか、様々な見解が論じられていたりもします。

下記の3つの記事は、それぞれの視点で両者の作例を比しながら解説しているので、お時間がある方は是非!

私の個人的意見は、APS-Cとフルサイズと比べれば「フルサイズ」の方がボケが多くて良さそうだけど、APS-Cも十分楽しめる”ボケっぷり”かなと思います。

APS-Cとフルサイズの両方のカメラを発売している「SONY」の解説ページから引用(画像クリックで遷移)

※この話題は、プチ炎上することも多々あるとの事ですので、上記はあくまで「ネット調べた結果&個人的な感想」ということで、お考えが違う方はご了承いただければと思います。

(参考情報)
SONY:“フルサイズセンサー”と“APS-Cセンサー”の違いとは?
studio9:フルサイズはAPS-Cよりボケやすい!はウソだけどホントでもある理由。
さくたかブログ:【センサーサイズの違い】フルサイズとAPS-Cのボケ量と画角

開封の儀(お約束の)|レンズを見ていく。

さて、お約束の開封の儀です。上面には「深光影像」という文字。全面にはレンズの写真と製品名。外側の厚紙の内側に「内箱」が入っています。

白とオレンジのキレイな内箱の中に、レンズ(&前後キャップ)と説明書2種(1種が日本語版)が入っています。

レンズは金属製でしっかりとした作りです。ピント調整リングのトルクは少し重めで”じっくり”ピントを合わせるのに向いている感じでしょうか。さらに9群12枚という贅沢なレンズ構成も相まって、レンズを手にしたときに”ずっしり”と重みを感じます。

レンズキャップには金属製で裏側はフェルト地になっており、傷がつかない仕様です。※因みに、UVや保護フィルター、可変NDフィルター等を付けた際は、レンズキャップはスカスカになってしまいますので要注意です(何か詰め物をするか、52㎜用のレンズキャップを調達すると良いかもしれません)。

あと、マウント部分に電子接点はついてませんのでExif情報は付与されません&フルサイズ機で利用する場合は自動でAPS-C用のクロップモードにならずフルサイズモードとなりますのでご注意ください。

でも、まあ、私はα7ⅳが愛機なので、個人的にはフルサイズ版が欲しい!って感じです(でも、まあ、この大きさとお値段にはならないでしょうね。。。フルサイズだと)。

写りを見てみよう

このレンズを出しているSG-imageの写りは、実は私のツボにはまる写りなんです。このレンズも程よい感じの「現代風」「Oldlens風」の合作のような、えもいわれぬ写りです。さらにF0.95という「超ボケっぷり」効果も相まって、とてもハッピーに撮影できます。

今回のレンズはMF(マニュアルフォーカス)の為、ピントを手動で合わせなければならないのですが、F0.95なのでピンの山が薄くてピント合わせに苦労しそうなところですが、このレンズはピンの山が掴みやすいので撮影がはかどります(ピーキング表示で使ってます)。

では、写りを見ていきましょう!

解放での撮影が”エモい”写りを醸し出す。

絞り値F1前後の大口径レンズを「解放」付近で撮影すると、ピントを合わせた箇所以外の場所のグラデーション気味にボケてゆく具合が、とても素敵な質感を表現してくれます(旨く表現できてなくてすいません)。このレンズも他の大口径レンズ同様にこの移りを楽しめます。この写りに魅せられると、大口径レンズの魔力の虜になっちゃうんですよね。。

あ、絞りを閉じていけば、当然シャキッとシャープな写りになります。

実は、フルサイズでとって味のある写りに!

実はこのレンズ、最初に撮影した時に「やっぱり絞り解放だと、周辺減光が激しいなああ~」なんて思って撮影していたのですが、設定をよく見てみると「APS-C」レンズなのに「フルサイズ」レンズの設定で撮影していたのでした。※電子接点が無いので、自動切換えしてくれませんのでご注意を。

でも、そんな不注意から”嬉しい発見”です。

その発見は、このレンズは「フルサイズで撮影しても、なんか使えそう!」ってことです。下記に「フルサイズで撮影した写真」→「APS-Cモードで撮影した写真」を2組貼っておきます。

フルサイズで撮影した写真は、収差ガンガンのOldlensで撮影したような、周辺減光ありまくり&周辺が少し流れる、何とも言えない味のある写りだと思いませんか?※あくまで個人的な好みですよ。
ちょっと、オドロオドロしいボケ&流れっぷりが堪りません。

大口径レンズの”ボケっぷり”を、思う存分に!

このレンズは、f0.95 & 最短撮影距離0.35m なので、被写体に近づくと”ガッツリ”ボケてくれます。あとグルグル巻も少し入ってるようですし、虹ゴーストも出すことができちゃいました。ということで、このレンズもオールドレンズの写りが好きな方も楽しめるかも!?ですね。

パープルフリンジはお友達!!?

注意点は、絞りを解放付近で撮影すると、大口径レンズの宿命というべき「パープルフリンジ」が出まくるってことです。とはいえ、コレも大口径レンズの”味”と楽しみましょう! 

※楽しめない人はAdobe Ligthroom等の現像ソフトで「フリンジ軽減」機能等を使えばキレイに除去できるので、気になる方は是非活用してみてはいかがでしょうか。

Adobe Lightroomのメニュー

スペックを見てみよう

メーカーSG-image
名称/ブランド名SG-image/35mm F0.95
フォーカスMF(マニュアルフォーカス)
対応撮像画面サイズAPS-Cサイズ
焦点距離35mm(35mm判換算 約52.5mm相当)
カラーブラック
レンズ構成9群12枚(うち高屈折率レンズ4枚)
絞り羽根12枚
絞り範囲F0.95–F16
最短撮影距離0.35m
フィルター径52mm
サイズΦ58mm × 62mm
質量約362g
付属品レンズキャップ、リアキャップ
発売時期2025年7月
価格¥29,700 ※税込み
※販売代理店である2ndfocus社ECサイトにて(2025年7月時点)
備考特になし

一緒に欲しいもの

保護フィルター

保護フィルターつける派の方は、下記をどうぞ。
※ちなみに私は保険の意味合いも込めて「つける派」です。

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可変NDフィルター

大口径レンズで、晴れた日の日中撮影で「絞り解放」を存分に味わうには、可変NDフィルターを装着することがおススメです。可変NDフィルターを調整して、絞り解放でも撮影できる設定に合わせることで、F0.95のボケっぷりを堪能しまくれること請け合いです。

レンズキャップ

上記の保護/UVフィルターや可変NDフィルターを装着すると、レンズに付属のレンズキャップがスカスカになってしまいます。ということで、気になる方はレンズキャップを調達してみてはいかがでしょうか。※可変NDの種類によってはフィルター径が変わる場合がありますので、ご利用のフィルターに合致するサイズをお選びください

SG-image製レンズのレビュー

実は、SG-imageさんのレンズは何本もレビューさせて頂いています。星やハートマークの効果を楽しめる話題のファントムレンズのレビューもありますので、是非ご覧くださいませ!

SG-image製レンズのレビュー記事一覧へ遷移します

参考情報

まだ、発売直後なので情報がないですね。後日追加していきますね。

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