かつてのメインカメラを最終モデルに更新へ
実は、私は昔OLYMPUSのカメラを良く利用していました。デジタルカメラが出てきたことから、スマホに地位を奪われていくあたりまで、OLYMPUSのカメラをちょくちょく利用していたのです。
そのころに愛用していたのは、C-2020というデジタルのコンデジ(これ、好きだったんですよね!)、そしてミラーレス一眼では、PEN-LiteというPENの小型版のカメラである「E-PL5」というカメラ(2012年発売)に、ダブルズームレンズや単焦点レンズを付けて愛用していました。
このカメラが製品としてのデザインがとても良いんですよ。そして、ZUIKOレンズが「キレッキレ」でホント良い写りするんですよね!
そして年月は流れていきます。
数年前にオールドレンズと出会い、一眼カメラに復帰する際に最初は「E-PL5」にオールドレンズを付けて撮影していたのですが、α7Ⅲを入手してからは全く使う機会が無くなっていました。
でも、普段から鞄に入れっぱなしにして気軽に撮影できる「サブカメラ」が欲しかったんです。GRⅢとか欲しいなと思ったんですが、、、、いろんなレンズに散在しており「周ノクチ」なる大物の支払いがあることを考えると、10万円は今出せません。
そこで注目したのがマイクロフォーサーズ機。その中でも安価でちっちゃいPENのLiteラインです(安く小さい方)。
キレッキレの「m.zuiko」のレンズ達も活用できること、さらにマウント変換アダプターを使えば、いっぱいある!?オールドレンズ達も使えるし、シネレンズの母艦としての役割も果たせます。
さらに、カバンに入れっぱなしでパシャパシャとストリート写真を撮ることを考えると、ストロボ内蔵が嬉しいと考えると、E-LP9、E-PL10が候補になってきます。この辺りは通常中古価格4-6万程度です。そこでもっと安い掘り出し物の物色が始まりました。
すべてはこのTweetから
そんなある日、下記の投稿を目にしました。この「北村写真機店」は私の勤務先のすぐ近くにあります。ということでお昼休みに覗きに行ってみました。ジャンクカメラ・レンズ売り場 → オールドカメラ・レンズ売り場 → 現代カメラ・レンズ売り場と「セール品」を物色して回ります。
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オールドレンズ売り場のライカコーナーが盛況で、価格が大きく安くなっているズミクロンやズミルックスを買い求める叔父様たちが次々と現れては、店員を呼んでレンズを出してもらっています。
おっと、ここで彼らにつられて同じことをしてはいけません。
そんなことをすれば悲しい日々が待っています。
ということで、現代カメラ・レンズ売り場へと移動して「セール品」を物色です。そしたら、なんと!!PLYMPUS PENのLiteラインの最終機種である「E-PL10」(本体のみ)が「セール品」として激安で並んでいるではありませんか!!どうやらセール前は45000円くらいの値がついていた商品が、セール価格で34000円です。しかも”UCS点検済”品で、とても綺麗なんです。さらに北村写真機店では6か月の保証サービスまでついてきます。
この値段、某ヤフオクとほぼ同レベルです。
ということで即決。お持ち帰りが決定でございます。ということで「北村写真機店」の投稿から、私のサブカメラが爆誕!してしまった話でした。
E-PL10について(製品レビュー!?)
この E-PL10というOLYMPUS製のミラーレス一眼は2019年11月に発売された機種なので、かれこれ4年ちょっと前のモデルということになります。メーカーによる説明は下記の通り。
「OLYMPUS PEN E-PL10」は、ボディー内に手ぶれ補正機構を搭載し、スマートフォン感覚の簡単タッチ操作で、ぶれを抑えた高画質撮影が楽しめる一眼カメラです。人気のセルフィーや印象的な作品に仕上がるアートフィルター、豊富な交換レンズなど自分らしい写真表現を可能とする機能が充実しています。また、専用のスマートフォンアプリを使えば、カメラと連携して簡単に画像を転送、SNSでシェアすることができ、さらに撮影テクニックを動画で閲覧できるため、一眼カメラ初心者でも安心して撮影を楽しめます。豊かな写真表現が楽しめる多彩な機能をシンプルで上質なデザインのコンパクトボディーに凝縮した、いつでも持ち歩きたくなる一台です。
E-PLというのは、OLYMPUS PEN がデジタル化されたミラーレス一眼カメラとして生まれ変わった際に、さらにコンパクト&お洒落にしたサブラインのような位置づけで設定されたラインだったと記憶しています。当時はPEN-Lite って言って、俳優の宮崎あおいさんを起用した広告展開をしていたかと思います。元祖エモい系一眼ですね。
当時のPENの大きな特徴は「アートフィルター」機能でしょうか。
いまのデジタルカメラには、撮影モードやフィルター機能が当たり前のように搭載されるようになりましたが、当時は画期的な機能でした。しかも、女子カメラ向けにフューチャー下各種フィルターが用意されたのは新鮮でした。
このE-PL10にもそのアートフィルターが搭載されています。この話については後で少ししますね。
(参考)GENIC:オリンパス PENの「アートフィルター」を使った撮影にトライ!
嬉しい点(良いポイント)
では次に、E-PL10の良い点と悲しい点について見ていきます(使い方や撮りたい写真によって、まったく違う意見になることもありますので、あくまで私の感想としてご覧くださいませ)。
レンズ交換できる。もちろんオールドレンズもね!
サブカメラにE-PL10を選んだ最大のポイントは「レンズ交換式」であること、しかも「ライカM」変換マウントを利用してオールドレンズ等を利用できることでした。
そうなんです。E-PL10のレンズのマウント規格である「M43(マイクロフォーサーズ)マウント」から「ライカMマウント」に変換する「マウント変換アダプタ」を利用すれば、その「ライカMマウント」を「ユニバーサルマウント」として利用して、私がメインで利用しているミラーレス一眼であるソニーのα7Ⅳにとオールドレンズを共用できるのです!!
※α7側ではソニーの「Eマウント」を「ライカMマウント」に変換する「マウント変換アダプター」を経由して、多くの「オールドレンズ」を利用することが出来ます。
今回の記事では、旧オリンパスの「OMマウント」を利用して、オリンパス製のオールドレンズの銘玉であるG.ZUIKO 55mm F1.2という大口径レンズも使ってみましたよ。
M.ZUIKO DIGITAL のレンズがキレっキレ!
実は、10年以上前にE-PL5で使っていた「M.ZUIKO DIGITAL」のレンズが、キレッキレで良いのですよ。特に単焦点のレンズ達が素敵なんです(当時の私には、PROラインは高くて買えませんでした)。
特に下の方に簡単にレビューしている17㎜ f1.8 のレンズがお気に入り。
軽くて、ストロボ内蔵
スナップ撮影を中心に考えたときに「ちょっと明るさが足りない」「逆光だけど被写体を真っ黒にしたくない」なんて時に、サクッとストロボが使いたいのです。E-PL5は超小型のストロボが付属しているのですが、都度ストロボを装着するのは面倒で野暮ってもんです。
ということで、コンパクトな本体に小型のストロボが内蔵となった、E-PL9 or 10 を狙っていたのでした。
スマホアプリも使いやすい
OLYMPUSのカメラでは「OM Image Share(OI.Share)」というスマホアプリを使えば、スマホとカメラを接続して操作や写真の取り込みが出来ます。
10年前のE-PL5ではとても使いにくかったのですが(別売りのカードを使わないと接続できなかった)、10年の年月を経てとても使いやすいアプリに変貌を遂げていました(カメラにWi-FI&Bluetoothが内蔵されたのも大きいんでしょうね)。
これ、結構便利です。
バッテリー互換は嬉しい(寿命はもう短いが)
E-PL10を購入したから、E-PL5は買取りに出そうかと思ていたのですが、、、なんと!バッテリーが使えるのですよ。10年以上前のバッテリーがそのまま最新機種(販売終了しているので最終機種か)で使えるなんて奇跡のようです。
ということで図らずもWバッテリー体制となりました。
液晶がパタパタと面白い
液晶画面が、上下にパタパタとよく動きます。上向けるとハッセルブラッド(中判のカメラ)のように、上からのぞき込んで撮影するウエストビュースタイルが出来たり(写真左。もっと上向いて水平知覚の位置まで動きます)。下に思いっきり動かすと自撮りもバッチリですね(時代を感じますね!)。
悲しい点(残念なポイント)
今まで、嬉しいポイントを聞き連ねてきましたが、当然ながら良いことばかりではありません。※基本的に問うBlogではネガティブなことはあまり書きません。ですので、だから嫌とかダメという訳ではなく、それらも含めてそのカメラ屋レンズの性格・特性だと思ってますので誤解なきようお願いいたします。
軽いくておしゃれだけど。。。プラ&チープ
E-PL10は、10年前のE-PL5よりも小さくて軽そうです。これは鞄に入れっぱなしサブカメラ計画にはGOODなポイントです。でも、そのためにE-PL10は全身プラ仕様(プラスチック)に様変わりしていました。天板などお洒落なパール系のシルバーで塗られていますがプラ製です(私はホワイトモデル購入してます)。ヤフオク等で「バッテリー収納場所の蓋が破損している」状態のものが多々出品されているのですが、この裏蓋もとても薄く華奢(チープ)で頼りない作りになっていますので、長く使うためには丁寧に扱わねばなりません。
電子ファインダー使えんのかーい!
E-PL5を使っていて欲しかったアクセサリーにEVF(電子ビューファインダー)があります。特にα7でファインダー覗いて写真撮ることに慣れているので、逆光や眩しい環境下での撮影にはEVFが欲しいところです。
ところが、、、なんということでしょう。E-PL9からEVFが使えなくなったそうです。。合掌。
アートフィルターが、、、今や、、、な感じ
OLYMPUS PENでカメラ女子やエモい写真の御用達機能として、一世を風靡した「アートフィルター」ですが、同様の機能は他のメーカーのカメラにキャッチアップされ、スマホのカメラアプリや加工アプリにもワンサカ搭載される世の中になってしまいました。また、今はフジフィルムの「フィルムシミュレーション」が一世を風靡しています。
ということで、4年前の機種ということもあり、搭載されている「アート不フィルター」には少し物足りなさを感じます。まあ、4年前のカメラだから、それを言っちゃいけませんね。
まあ、設定を細かく調整できるみたいなので、時間のある時に好みのフィルターを作ってみましょうか。。。 誰か設定公開してませんですかね。。。
スマホアプリの転送速度が。(改善トライへ)
私の今の撮影スタイルというか、撮影したあとの話なんですが、撮影途中にカフェでお茶やモーニングしながら、撮影した写真を直ぐにスマホに転送して「一人プチ反省会」をします。で、もう1回撮影しながら帰路に就く感じなのです。ということで、外出先での「スマホ転送」をよく使います。
上記の「嬉しいポイント」で紹介したようにアプリの操作性はとても良いです。ソニーのアプリよりも接続なんてスムーズでちょっと嬉しくなったくらいです(ソニーのアプリは、しょっちゅうフリーズしちゃうんです)。
でも、、、写真の転送速度が遅いんですよね。しかも激オソ。。
転送用の画質を落とすなどして速度を上げたいのですが、、、、ということで設定を見ても見当たりません。もう少し探してみます。
Law+Jpegの記録速度が遅い。。。(改善トライへ)
これも、、、もっと書き込み速度の速いSD買って際チャレンジしてみますが、、、JPEGだけだと気にならないんですが、Law+Jpegで撮影しると、1枚撮ると暫く2枚目が撮れません。。。SDカードの高速化でどこまで改善するかトライですね!
ピーキング表示が・・・(改善トライへ)
オールドレンズを利用する際に、ピント合わせで重宝している「ピーキング」表示が表示されなくなります(電子接点のあるm.4/3向けレンズだと、MFに設定しても表示される)。
解決策としては、ボタンを1つ「ピーキング表示」のON-OFFに割り当てて、オールドレンズなどの電子接点無しのMFレンズを利用する際は、表示を切り替えるというのが解決策のようです。
でもね、どのボタンに割り当てるのか、それが大問題なんです。要はボタンの数が少なくて、、、必須の機能を外さねばならなくなるんですよね。。。
ここも、要改善トライして最適解を探さねばならない点ですね。いろいろ考えてみましょう。。
総評(現時点での)
なんやかんや行っても、結構良い感じに思っています。暫くPENを使っていなかったので操作系について覚えなおさなくてはいけないので、まだ上手く扱えてません。
サブカメラとして利用しながら徐々に習得していこうと思います。
写りを見てみよう(作例・実写レビュー)※カメラのテストショットですね
今回利用したレンズ①(現代レンズ):M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8
マイクロフォーサーズの17㎜ f1.8のキレッキレ単焦点レンズで35mmフルサイズに換算して34㎜相当の広角レンズで、私が大好きだったレンズです。
このレンズの特徴は、絞りリングをスライドさせるとMFで絞り環を利用できることです。意外とこれが操作性が良いのですよ。
このレンズは、とにかく街スナップに最適!重宝できすレンズではないでしょうか。
今回利用したレンズ②(オールドレンズ):G.ZUIKO 55mm F1.2
こちらは、ご存じZUIKOの銘玉55mm F1.2という大口径レンズ。マイクロフォーサーズ機に装着すると、焦点距離が2倍相当になるので、110mmでf1.2というバケモノみないな中望遠レンズとして利用できます。とはいえ、、、流石に絞り解放だと、、あまり実用的ではありませんでしたね。。ちょっと絞ってあげると、オールドレンズっぽさを残しつつよく写る中望遠レンズとして楽しめそうです。
マウント変換アダプターについて
<方法1直接変換できるマウント変換アダプターを使用>
<方法2 ライカMマウントをユニバーサルマウントとして利用>
今回のカメラ情報
モデル名 | E-PL10 |
---|---|
メーカー | オリンパス(現 OM SYSTEM) |
ブランド | PEN |
撮像画面サイズ | マイクロフォーサーズ(約17.3mm×13.0mm) |
映像素子型式 | 4/3型Live MOSセンサー |
映像エンジン | TruePic VIII |
有効画素数 | 約1605万画素 |
オートフォーカス方式 | ハイスピードイメージャAF |
測距点 | 121点 |
常用ISO感度 | ISO200~25600 |
シャッター速度 | 1/4000秒~60秒、バルブ |
ボディ内手ブレ補正 | 撮像センサーシフト式3軸手ぶれ補正 |
連続撮影速度 | 最高約8.6コマ/秒(※拡張時) |
画面 | 3.0型/約104万ドット |
ファインダー | – |
Wi-Fi搭載 | 〇 |
NFC搭載 | – |
Bluetooth搭載 | 〇 |
大きさ | 約117.1(幅)×68(高さ)×39(奥行)mm |
質量(バッテリー等含む) | 約380g |
価格(Used)※本体のみ | 5万円前後が相場(セールにて34000円で購入) |
備考 |
→ https://www.rentio.jp/matome/2019/12/olympus-pen-e-pl10-review/
参考情報
Rentio PRESS:OLYMPUS PEN E-PL10実写レビュー。はじめてのミラーレスにおすすめの小型軽量・簡単操作を実現
とるなら 写真道楽道中記:オリンパスPEN E-PL10は長所と短所が混在するエントリーモデル
GENIC:E-PL10
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