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モノクロ 自家現像 やってみた!必要なものと方法について。

自家現像
この記事は約11分で読めます。

Nikon S2 というオールドカメラを使いだしてから、現像のお金を抑えながらフィルム撮影を愉しむためにモノクロフィルムの 自家現像 始めてみました。

ということで、自分のスタディ&忘備録もかねて、必要な器具などの揃え方から現像した写真のデータ化について、こちらのBlogにまとめていきたいと思います。

※この項目は内容が多いので、徐々に追記しながら整えていければと思います。

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① 自家現像 に必要なもの

自家現像に必要なものは、下記のものになります。
※私は現像した写真をデータ化して利用するのでプリントは行わない予定です。ですので、この記事ではデータ化までを説明しますね。

《準備するもの》

  • 現像タンク ※最近のはフィルム巻くのが楽チン
  • ダークバッグ、チェンジバッグ or 暗室
  • フィルムピッカー or フィルムカセットオープナー どちらかが必要。
  • 薬品類(現像液、停止液、定着液、水洗促進剤 )※ コーヒー現像も出来るらしいです。
  • 薬品の保存容器(上記の薬品を入れるもの 1L~2L)※ペットボトル等での代用も可能
  • 水温系 ※100円ショップで調達可能
  • 測量カップ ※100円ショップで調達可能
  • フィルムクリップ(現蔵王したフィルムを吊るして乾かす。※洗濯用でも可)
  • フィルムアルバム(フィルムを切って入れる袋)
  • あとは、水道が使える場所
  • フィルムが取り込めるスキャナー ※最新式が望ましいが中古の古いのでもOKかと

※詳細は下記の現像の仕方の項目で説明します。

最初の時は、よくわからなかったのでヨドバシカメラの店員さんに聞いてみました。すると現在「現像タンク」が入荷できないとのことで、Amazonで販売していた「B&Wフィルム暗室キット」を見てもらったところ「薬品以外で必要なものはそろってますね」「このセットはお得ですね~」とのことでしたので、このセットをAmazonで購入して、薬品一式をヨドバシで教えてもらいながら揃えました。

② 自家現像 (モノクロ)のSTEP

0)準備

現像を始める前に、現像液、停止液、定着液、水洗促進剤 などの準備を行います(下記にそれぞれの作り方を記載しました)。また、現像液などの薬品類の推本を測る「温度計」や、現像後のフィルムを留めて乾かすための「クリップ」なんかも必要ですので確認してから現像を行いましょう。

現像は「水」を使うため「洗面場」や「ふろ場」などが良いかもしれません。※現像の作業は暗い場所でする必要はありません。

1)フィルムをタンクに入れる

撮影したフィルムを現像するために、①光を当てないようにしてフィルムを「現像タンク」の「フィルムリール」に巻き付けて「現像タンク」に詰める作業を行必要があります。そのためには、暗室(赤いライトも必要)を用意するか「ダークバッグ」「チェンジバッグ」と呼ばれる簡易暗室袋みたいなものを準備します。

1-1)フィルムからフィルムを取り出す

ここの工程は、撮影し終えたフィルムのパトローネ(金属製の外枠)から、中に入っているフィルムを取り出す作業を行います。

1-1-2)フィルムピッカーを使う

「フィルムピッカー」とは、撮影し終えて巻き戻したフィルムから、ベロを突っ込んで中のフィルムを引き出す道具です。

先端だけ引き出すのなら暗室でなくても作業できるので、先端だけ引き出して現像タンクのフィルムリールに巻き付ける最初の部分だけ行い、ダークバッグ/チェンジバッグの作業に移ると失敗が少ないと説明してる方もいました。

因みに、フィルムピッカーでフィルムを引き出す流れの場合は、フィルムのパトローネ(外枠)を壊さなくて済むので、フィルムのパトローネでキーホルダー作れたりしますよ。

解説している動画を見つけましたので紹介ささせていただきますね!
1-1-2)フィルム カセット カートリッジ オープナー

「カートリッジオープナー」は、フィルムのパトローネ(外枠)を物理的にこじ開けて、中からフィルムを取り出す道具です。パトローネ(外枠)をこじ開けるので、中のフィルムに一気に光が入る為、暗室かダークバッグ/チェンジバッグ内での作業が必須です。

とはいえ、下記で紹介する新しいタイプのリールがセットされた現像タンクを利用する場合は、このカートリッジオープナーを使ってフィルムを取り出す方が便利でした。

と、以前書きましたが、慣れてくると「フィルムピッカー」の方が楽チンで、今はフィルムピッカー使っています(202405に追記)

どちらを使うかはお好みで!

解説している動画を見つけましたので紹介ささせていただきますね!

1-2)現像タンクのフィルムリールに、現像したいフィルムを巻き付ける

ここの工程は、①撮影したフィルムを現像タンクのフィルムリールに巻き、②フィルムタンクの中に入れて蓋をします。

この作業はフィルムに光が当たらないように「ダークバッグ、チェンジバッグ」という手元だけ暗室状態にすることが出来る黒い袋の中で行います。

まず「このダークバッグ、チェンジバッグ」の中に

解説している動画を見つけましたので紹介ささせていただきますね!

2)現像液を入れる

ここの工程は、フィルムをセットした「現像タンク」に、現像液を入れて現像作業を始める作業についてです

タンクの上部から「現像液」を注ぎます。注ぎ終わったらタンクのふたを閉めて底面を「トントン」と数回たたくと良いらしいです(フィルムについた気泡を逃す)。※現像液を入れる分量は現像タンクによって異なりますので説明書を確認してください。

現像液を入れたら、最初に「60秒連続攪拌(かくはん)」、そしてその後は「60秒」そのままにして「5秒攪拌」を6分から7分程度続けます。(現像液によって違うみたいなので説明書をご確認ください)

今回利用したFUJIFILMの「スーパープロドール」だと、フィルムが「ネオパン100」で現像液の水温20度の場合6分30秒と袋の説明に記載されていました。1袋で10本分の現像が出来るらしいです。

※攪拌(かくはん)は現像液に浸したフィルムをクルクルと回して現像ムラを防ぐための作業です。今回利用している現像タンクでは「上部」についているバーをクルクルと回転させると、現像タンク内のフィルムが回転してくれる仕組みになっています。

上記の作業が終わったら、現像液を現蔵王タンクから抜き取り「現像液用の容器」に戻しましょう。※上部からタンク内の液体が流れて出る仕組みになっています。

フィルム希釈条件露光指数18度(現像温度)20度22度24度26度
ネオパン100原液805分30秒4分15秒3分30秒
1:11007分45秒6分30秒5分30秒4分30秒3分45秒
現像条件(小型丸タンク)

[攪拌(かくはん)]:最初の1分間は連続かくはんを行い、その後1分ごとに5秒の攪拌を繰り返す。

[処理能力]:135、120フィルムとも10本/L ※4本目以降は5~10%程度現像時間を伸ばす。

3)停止液を入れる

次は「現像」の反応を飲めるための「停止液」を入れて攪拌します(30秒)

この停止液は「酢酸(さくさん)」ですね。私はヨドバシカメラの店員さんの勧めに従い「NNC CO.,LTD」という会社の「ACETIC ACID(酢酸)」を購入しました(安いので)。これは濃度が90%なので水1Lnitaisite 17mlで希釈すると「停止液」が出来上がります。※因みに濃度50%のものは水1Lに対して30mlらしいですよ。

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4)定着液を入れる

次の作業は「定着」です。現像液の反応を停止した状態から、その状態を「定着」させるための作業ですかね。同様に7分間です。

※今回利用したのはFUJIFILMの「スーパーフジフィックス」です。水で希釈して使います。Amazonに在庫無いようですので楽天のLink貼っときますね。。。

5)水洗促進剤を入れる

この「水洗促進剤」を使うと、定着時の不要成分除去を確実に行うことができ時間と水が節約できます。使わなくても現像は出来るそうですが、100円もしないので利用してみることにしました。
ILFORDJAPANのサイトによると、すべての黒白フィルムとファイバーベース印画紙の水洗を効率よく行うために使用され、時間と水の両方を節約するとのことです。

使い方ですが、①定着処理後に現像タンクに水を入れて攪拌後に排出(30秒くらい ※2回くらいか)、②「水洗促進剤」を入れて攪拌し静止して排出。(1分) です。

因みに私が利用しているのは「富士QW」(2L)というもので、下記の説明が記載されています。

概要富士QWを使うと、
フィルムや印画紙の水洗時間が著しく短縮(1/2~1/5)されます。
溶かし方2Lの水(約20度から40度)でかくはんしながら、
一袋の全薬品を徐々に投入し、完全に溶かして使用液とします。
標準処理時間富士QW水洗促進剤は、次のように行ってください。
「定着」⇒「予備水洗(流水)」⇒「水洗促進剤」⇒「水洗(流水)」
処理温度約15度~25度
富士QWの使い方

  ↓

定着後の予備水洗(流水)30秒
水洗促進剤1分
水洗(流水)5から10分
※処理能力(1Lあたり)ロール(135、120):100本
カビネ:220枚
富士QWの処理内容別の時間(目安)

6)水洗浄する

現像タンク(からリールを取出し)を水ですすぎ続けます(10分くらい)

7)ドライウェルに浸す(工程を追加しました!)

ドライウェルは、フィルム、印画紙の水切り剤です。2Lに対して10mlで希釈します。

ドライウェル希釈液に定着が終わったフィルムを30秒浸します
注意点は、フィルムに気泡が着かない様に泡だてず浸してから乾燥させる事と、ゴミがつかないところで無風で乾燥させないとです。

不要という方も多々いらっしゃいますが、この工程を入れると水切りが綺麗に出来て、不要なホコリや傷をつけるリスクが減るので、フォロワーさんからのアドバイスに従い3本目の現像から使い始めました。

8)フィルムを干す

リールからフィルムを取り出して、クリップとか洗濯バサミか何かで吊るして乾かします(下にも一つ付けるとフィルムが伸びて良い感じです)。

諸先輩のブログでは、場所は浴室が推奨されてるようです。

9)フィルムをカットして袋詰め

フィルムが乾いたら、カットしてフィルム用のアルバムに入れちゃいましょう。長いままは、見た目は面白いのですが、、、なにせ扱いにくいですから。。

一般的には、135フィルムなら6枚毎・120フィルム645判は4枚毎・66判67判は3枚毎にかっとするとのことですので、それに準じましょう。※利用するスキャナーやフィルムアルバムに合わせるのでもOKですよ。

③フィルムをSCANする

昔は、このあとに「プリントする」という工程があったのですが(私は自家現像でやったことありませんが)、昨今はプリントせずにデジタルデータで扱うことがほとんどですので、フィルムからスキャナーでデジタルデータ化を行います。

お店で現像をお願いすると「現像費」+「データスキャン費(低画素/高画素)」(+プリント費)が必要になります。

激安スキャナー EPSON GTX-700 豆知識

※Kakaku.com から引用 (画像クリックで遷移します)

①ヤフオクで激安でGET出来るが、かれこれ20年前のスキャナーである

  • 私はヤフオクで1700円(+送料)で落札しました。※落札相場は4000~5000円程度のようです。
  • USBケーブルが付属していない場合は、USB-TypeAという旧世代のUSBケーブルが必要(今はもう使われていない)
  • 任意のフィルム用のフィルムホルダーが付属しているものを選ぶこと(35mm用とブローニー用が欲しいですよね)

②Windows11は裏技で使えている!※ドライバーのサポート対象外ですが

  • 古いEPSONのスキャナーは「EPSON SCAN」というソフトで操作します。しかし、Windows10までしか公式に対応していません。
  • Win11では「プレビュー」「スキャン」ボタンが出てきません。しかし「alt」キーを押すと「プレビュー」「スキャン」ボタンが現れます。
    ★(追記)ボタンが表示されていなくても、その場所をクリックすると「プレビュー」「スキャン」が実行されることが分かりました!!表示されていないだけで、押せるのです。★
  • 67版のフィルムをスキャンしようとするとフィルムホルダーが上手く機能せずSCAN領域の設定が上手く出来ないことがあります。しかし「サムネイル表示」のチェックを外すと、フィルムホルダーからサイズがずれている67のフィルムのスキャンが出来るようになりました。
  • 上記の「alt」キー押しても「プレビュー」画面(別ウインドウ)が表示されなくなるときは。。。「環境設定」⇒「その他」⇒「初期化」で表示されるようになりました。

「画質調整」機能に要注意!「DIGITAL ICE」はOFFで!

EPSONのスキャナー(EPSON SCAN)で、モノクロフィルムのSCANを行う時の注意点!
画質超劣化の原因は、、、「DIGITAL ICE」でした。モノクロでは厳禁とのこと・・ 
※EPSONサイトより引用(画像クリックで遷移します)

スキャナーは、お金に余裕があれば下記のような新しいものの方がお勧めです。

エプソン スキャナー GT-X980 (フラットベッド/A4/6400dpi)

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自家現像、こうなりました(フィルム別、現像写真)

ORIENTAL SEAGULL 100 / 36(モノクロネガフィルム)

自家現像(モノクロ)で揃えたいもの(Link)

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参考情報

モノクロ現像の手順について

THIN FILM:モノクロフィルム現像の手順

photowalk:~モノクロ自家現像を始めよう①~道具準備編 コストはどれ位か?

EPSON GTX-700/EPSON SCAN(Win11でのトラブル対処法)

EPSON(FAQ):Windows11/Windows Server2022環境で、EPSONScanの一部のボタンが表示されません。どうしたらよいでしょうか

ある編集者のブログ:EPSON Scanで「プレビュー」が見えなくなって困った

EPSON(FAQ):サムネイルプレビューにて意図したとおりにコマが切り出せないときの対処方法

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