今回は、かつての人気フィルム一眼レフカメラ、OLYMPSU OM-1 のヘリテイジデザインで話題の、OM-SYSTEM OM-3 のファーストインプレッションを記載してみたいと思います。このカメラはデザインで話題ですがフラッグシップ譲りのスペックにも注目です。
実は、仕事関係の知人(カメラ初心者)がOM-3をゲットしまして、その人からOM-3を数日借りることが出来ましたので、プチレビューしてみたいと思います。
OM-3 について
今回ご紹介するOM-SYSTEMの「OM-3」は、オリンパス(OLYMPUS)が1972年に発売した35mmフィルム一眼レフカメラの名機「OM-1」をオマージュしたヘリテイジデザインが話題の、マイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼です。
このカメラ、クラシカルなヘリテージデザインが話題なのですが、実はフラッグシップ機である「OM-SYETEM OM-1」と同等の機能を詰め込んだ、プロフェッショナルやハイアマチュアを対象とするレベルの高性能モデルです(価格も・・)。

OM-3はAF性能が進化しており、被写体認識AFやAIによるシーン自動認識など、OM-SYSTEMの最新機能が搭載されています(特に鳥認識によるAFは、他社と比べても良い性能らしいです)。また、5軸手ぶれ補正機構により、手持ちでもブレの少ないクリアな写真が撮影が可能です。また耐候性に優れた防塵防滴仕様のボディ構造により、過酷な環境でも安心して使用できるのも「OM」シリーズの特徴ですね。
OM-3は、カメラとしての基本性能以外でも機能が「フル装備状態」のてんこ盛り感満載です。
特に「自分好みの色/写り」の設定を行う機能を見てみると、①フィルムルックな撮影が細かく設定出来るカラー/モノクロ プロファイルコントロールが搭載されていると同時に。②今までのカラークリエイターや、③アートフィルターも付いているので、写りの設定だけでもどれを使ってよいのか悩むレベルだったりします。
さらに「コンピュテーショナル フォトグラフィ」機能と呼ばれる数多くの機能もてんこ盛り状態で搭載されていますよ(後ほど記載しますね!)。※実はとても便利な機能があったりします。
また、OM-3の発売に合わせて、かねてから評価の高い、単焦点レンズ群が防塵防滴のⅡ型に進化して発売されたのも重要なポイントかもしれません。
OM-SYSTEMについて
OM-SYSTEM(オーエムシステム)は、かつてのオリンパス株式会社の映像事業を引き継いで設立されたOMデジタルソリューションズ株式会社が展開するブランドです。特に小型・軽量なマイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼カメラや交換レンズを中心に展開しており、「OM-D」シリーズや「OM SYSTEM OM-1」などが代表機種です。高い機動性と堅牢なボディ、優れた手ブレ補正機能、高速連写性能が特徴で、風景や野生動物、スポーツ撮影などに適しています。プロやハイアマチュアにも人気があります。







注目の機能(個人的な)
その①:カラー/モノクロプロファイルコントロール
OM-SYETEM(旧OLYUMPUS)といえば、PEN-Digitalの「アートフィルター」で一世を風靡して「カメラ女子」ブームの火付け役になったことが思い出されます。その後各社にキャッチアップされるも、頑張っていたのですが、その次に投入した「カラークリエーター」という撮影後に色味を調整できる機能はあまり話題にならなかったような気がします。そして「フィルム風」に撮影できる拘り機能として登場したのが今回の「プロファイルコントロール」です。

この機能はOLYMPUS時代に発売されたPEN(E-P7)に実装され、話題になるかと思われましたが、こちらもそれほど話題にならなかったようです。フジフィルムの「フィルムシミュレーション」があれほど人気なのに、少し勿体ない気がします。
この機能は、カラー4種、モノクロ4種のフィルム調の基本プリセットが選べて、そのプリセットをベースに「自分好み」に、色味というより「写り」を作り上げていくイメージです(実はコダック系のフィルムに寄せてるらしいですよ)。
モノクロの方なんて、スゴイ凝りようで、フィルム独特の粒状感や、かつてフィルムカメラでモノクロ写真を撮影するときに用いていた、カラーフィルター(黄色や赤色など)の色味と濃さをシミュレーション出来ちゃったりなんかしますよ。
但し、、、残念ながら「フジフィルム」の「フィルムシミュレーション」のように、上手く伝わってないですよね。。ちょっと勿体ない気がします。
その②:ライブND、ライブGND
OM-SYETEMのカメラには、「コンピュテーショナル フォトグラフィ」機能という括りで説明される各種機能の一群があります。その中に、NDフィルターの効果を再現する「ライブND」と、GND(グラデーションNDフィルターの効果を再現する「ライブGND」という機能があります。その中でも。今回初搭載された新機能が「ライブGND」フィルターです。
今までならNDフィルター/可変ND不フィルターを待と歩いていたのが、カメラ本体内で処理できちゃうので、あると超便利な機能達です。

ライブGNDについての説明は、こちらのレビュー記事が超分かりやすいのでおススメです。
もみじ卍ゅう:あってよかったライブGND機能 / OM SYSTEM

※ちなみに、これらの機能を利用する場合、撮影後に画処理が走るので、次の撮影までにインターバル時間が必要となります。
写りを見てみよう
一枚目はオートで。2枚目以降は、カラープロファイルコントロールの3番をベースに、フィルムチックに設定をいじりながら撮りました。ちょっとネガフィルムチックな写りっぽいでしょうか。




OM-3を借りた知人の写真を拝借
今回、OM-3を貸してくれた知人が撮った写真を少し拝借。実は、フジカラーやKODAKのポートラとかの写りを、カラープロファイルコントロールで色々と試しながら撮っています。なかなか良い感じですね!





ちょっと創作風にいじってみましょう。
OMは「自分の色」を創っていくカメラっぽい感じらしいので、ちょっと色々といじってみました。





併せて欲しいもの
①単焦点レンズ!
M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8
このレンズ、実は超お気に入りの「神レンズ」と呼びたくなるほど良い写りのレンズです。とにかく澄んで美しい写りなんです。ボケも超キレイ。35mm換算150㎜でf1.8という大口径を活かした撮影にぜひ!※こちらはⅡ型が出てませんので、防塵防滴無し仕様です。




M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 II
私がM43のカメラ(E-PL5、E-PL10)を仕様する際に、一番よく付けているレンズがこちら。とにかくキレが良くて気持ち良い写りのレンズです。Ⅱ型になって防塵防滴仕様になりました。


M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8(旧モデル)
こちらのレンズは、上記のⅡ型が出る前の旧型です。こちらは防塵防滴仕様ではないのですが、フォーカスリングを手前にスライドすると、距離を手動で合わせられるようになるギミックがあります。これが超便利。パンフォーカスで撮影するときとかに超便利です。Ⅱ型になりこのギミックが無くなったのが残念・・



M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 II
こちらは、OM-3の発売のタイミングで、防塵防滴のⅡ型に進化した単焦点レンズ。35mm換算で50㎜相当ですので、50㎜F1.8の単焦点レンズとして1本そろえておきたいところでしょうか。因みに私は1型を持ってますが、普通によく写る良いレンズです。


②追加バッテリー
追加バッテリーは、お守りと同じ感覚でカバンに入れておきたいですね。撮影後に充電する際にも満充電のスペアバッテリーを本体に入れておけば、撮影する際に「バッテリー忘れた!!!!!」なんて悲劇は無くなりますので、ぜひ揃えておきたいですね。
OM-3の発売キャンペーンに申し込まれた方は、バッテリー&チャージャーが貰えるので、とても安心ですね!この賞品はとても嬉しいチョイスですね。OM-SYSTEMさんグッジョブです!




③ケース




④グリップ


⑤保護フィルム


参考情報
KASYAPA(MAPCAMERA):日常のスナップから非日常まで『OM SYSTEM OM-3』
フジヤカメラ:OM SYSTEM OM-3 実写レビュー × 写真家 川野恭子|上位機譲りの性能を持った小型軽量OM最新モデル
デジカメWatch:こだわりは“デルタカット”…クラシックデザインに高機能を搭載した「OM SYSTEM OM-3」
Photographer non:「OM-3を買わない理由」OM SYSTEM 新製品
ShaSha(カメラのキラムラ):OM SYSTEM OM-3|クラシカルな外観と最新機能を楽しむ旅と日々
ShaSha(カメラのキラムラ):より身軽に、より軽快に写真を楽しむためのカメラ|OM SYSTEM OM-3×写真家 木村琢磨
赤城耕一の「アカギカメラ」:“ヘリテージデザイン”にもの申す。「OM-3」に見るMFフィルム一眼レフの再現力
価格.comマガジン:「OM SYSTEM OM-3」速攻レポート! こだわりが詰まった高品位ミラーレス
GOOPASSマガジン:OM-3レビュー!クラシカルなデザインとフラッグシップ同等の高画質
記憶カメラ:ついに我が家へOM System OM-3がやって来た、という話。
山と渓谷オンライン:コンパクトで軽いのに高機能。登山者におすすめの最新ミラーレス一眼カメラOM-3
<プロファイルコントロール>
PhotoClef. | Yuz.:E-P7のプロファイルコントロールでFUJIの色味を出したい
記憶カメラ:オリンパスdigital PEN-Fが恋焦がれた、コダクローム64とエクタクローム100VSの世界。
デジカメ Watch:プロファイルコントロールと新インターフェイスがもたらしたもの
コメント