戦前のノンコートレンズを味わうべし。
このレンズも、先日、新宿マルイ 本館 で開催されていた「35mm判オールドレンズの最高峰(4)オールドレンズの始祖 50mm F3.5標準レンズ 出版記念写真展」の会場で、オールドレンズで有名なカメラマンの上野さんからお勧め頂いたレンズのうちの1本です。
「何か、お勧めってありますか?」っていう漠とした質問をしてみたところ、「もし、ノンコートのレンズをお持ちでないのなら、一本持っとくと良いですよ」と、ショーケースから出してくれたのがこの Schneider -Kreuznach Xenar 50mm F3.5で、なにやら戦前のものらしいです。
早速、カメラに付けてレンズを覗いてみると、、、、ショーケースの電灯部分が、怪しげに滲むように光っているではないですか!!
一瞬 ”ソフトフィルターを付けたらこんな感じかな” 、、なんて思ったのですが、このレンズは全体がソフトになる訳ではなく、光が強い箇所だけ眩しく滲んでくるのです。
”なるほど、これがノンコートレンズか!!!、しかも戦前!!” ”これは使っておかないといけないな・・・・” ということで連れて帰ることにしました。
上野さん、ありがとうございます。
フィルターが付かない!?でも付ける。
さて、まずはこのレンズの状態ですが、絞り&ヘリコイドが、やや上滑りしがちだけど、撮影には全く影響ない状態でした。光学系は年代のわりにキレイかなと思います。一応レンズは無水エタノールで拭いてあげました。また筐体はシルバー部分の磨きを少々行いました。すると、ピッカピカに変身です!!(ちょっと、擦れたような箇所はいくつかあるけど)。
ピントリングとヘリコイドは少し上滑り気味ですが、問題なく撮影できますよ。
光学は拭きスレが少しありますが、年代を考えれば超キレイ。)
次に、年代物のレンズなので、レンズプロテクターを付けようと思い、探し歩くも合うサイズが見つかりません。
何店舗か回って「キタムラカメラのカメラ館」のフィルター売り場で、メーカーサンプル品で色々と試させてもらったところ、合うサイズが見つかりました!MARUMIの30.5㎜です。
でも、、、、、このレンズ、フィルター用のネジ山がないのですよ。。。
ということで、ねじ込み式ではフィルターを装着できないので、テープで貼って固定することにしました。うん、うまくいきました!
これで、レンズも安心です。
後日談なのですが、フィルターを付けてから、光のまとまりが良くなった気がします。乱反射!?が抑制されたのかしら。。
Schneider の写真を少々
このレンズ、眩しく輝く場所の滲み方が素敵なのですよ。ノンコートの滲み方ってこんな感じなんですかねえ。。
マウント変換アダプター
このレンズは、もともとエキザクタマウントだったらしいのですが、入手した時点で「L39マウント」に改造してあったので、「L39マウント」から「ライカMマウント」にするマウント変換アダプターを使い、さらに「ライカMマウント」から「ソニーEマウント」にするマウント変換アダプタか、もしくは電子マウントアダプター(ライカMからソニーEになる)を利用すれば、SONYのα7(ソニーEマウント)のカメラで利用することが出来ます。
今回のレンズ情報(参考レベル)
ホント、情報がないので同時期にリリースされてるみたいなf2.8のものを参考情報として記載しておきますね。
メーカー:Schneider-Kreuznach (シュナイダー・クロイツナッハ)
名称/ブランド名:
フォーカス:MF(マニュアルフォーカス)
焦点距離:50㎜(35mm判換算)
センサーサイズ:フルサイズ
レンズ:4群5枚(変形エルノスター型)
絞り:f2.8~16 ※このレンズはf3.5スタート
絞り羽:14枚
フィルター径:30.5mm
重さ:177g
最短撮影距:0.75m
マウント:エキザクタ ※このレンズはL39(改良後の状態ですね)
製造国:ドイツ
生産時期:1938年?
相場:(Used)?
特技/特記:戦前のノンコートレンズです。
備考:
参考になるページ
このレンズ、なかなかGoogle検索しても出てきません。ということで同じ時期に同じデザインで登場しているf2.8の記事も、参考記事として取り上げています。
・出品者のひとりごと・・:◎ Schneider-Kreuznach (シュナイダー・クロイツナッハ) Xenar 5cm/f2.8 “S2.8″《戦前型》(exakta)
・Wikipedia:シュナイダー・クロイツナッハ
コメント
[…] Schneider-Kreuznach Xenar 50mm F3.5(シュナイダー) […]