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Leicaのフェイク「6bitコード」をやってみた。Leica M10で認識出来たの巻。

アクセサリー
この記事は約10分で読めます。

今回は、ライカ使いの皆さんの隠し技!?、ライカ製オールドレンズのフェイク「6bitコード」化について書いてみたいと思います。「6Bitコード」とは、デジタル時代のM型ライカで用いられている、本体がレンズを自動判別するために、レンズのマウント部に記載された6本の白黒の帯のことを言います。そして、「6bitコード偽装」とは、デジタル化前のライカレンズには、この6Bitコードが付いていない為、このコードをフェイクコードで偽装して、M型ライカ本体を騙して認識させてしまおう!という取り組みのことです。

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「6bitコード」とは

M型ライカがM8の登場によりデジタル化した際に、M8本体がライカのレンズを自動で認識できるように、レンズに6Bitのコードを付け始めました(6本の帯を白黒でパターン化して、レンズを識別する)。M8以降のデジタルのM型ライカでは、この6bitのコードを本体のマウント部分に取り付けられたセンサーで識別して、カメラ本体側でレンズを自動判別して、レンズに合わせた補正や写真へのExif情報の付与を行っているわけです。

マメ知識

6ビットコードは、ライカがデジタルM型カメラのために開発したレンズ識別システムです。バヨネットマウント部分に白(□)と黒(■)の6つのマークを組み合わせて1〜64までの数値を表現し、カメラがレンズのコードを読み取ることで以下の機能が効いてくるとのこと。。

  • レンズ情報の自動記録:EXIFデータにレンズ情報を保存
  • 光学補正:ビネッティング(周辺光量落ち)の自動補正
  • 色収差補正:レンズに応じた色収差の補正
  • 歪曲収差補正:樽型・糸巻き型の歪曲を補正

「6bitコード」偽装(フェイクコード加工)!?とは

しかし、M型Leicaがデジタル化したM8以前に発売されたレンズには、この6Bitコードが付与されていないため、6bitコードが付いていないレンズを使う際には、カメラにレンズを識別させるために、レンズを交換する毎にカメラ本体の設定で「該当するレンズ」を選ばなければなりません(選ばないと、他のレンズの設定でExif情報が残っちゃいます。。。)。

《M10でレンズを手動で選ぶ方法》

ちなみに、LeicaM10で6bitコードが付いていないレンズを、手動で選択するする場合は下記の手順となります。

  1. メニューで「レンズ検出」を選択
  2. 「レンズ検出」で「マニュアルM」を選択※RはR型用レンズの場合選択。
  3. Leica本体に登録されているレンズの一覧が表示されるので、該当するレンズを選択して完了!

該当するレンズが登録されていない場合は、近しいのを選んで選択するようです。
※Exif情報は、選択したレンズの情報が書き込まれますので後で注意が必要です。

ほんのひと手間なのですが、この手間をなくす&設定忘れを無くすために編み出されたのが、オールドライカレンズに「6bitコード」をペイントして偽装(フェイクコード加工)!?する方法のようです。
※いくつかのレンズはライカ社により、有償で6bitコード化が出来るようです。

「6bitコード」偽装!?に必要(あった方が便利)なもの

次に、この作業を行う際に、必要となるものを書いていきたいと思います。

まず、コードを記入する際のガイドキットが必要になります。オークションやフリマサイトで入手が可能です。「ライカ 6bitコード記入キット」「Leica 6bit Coder Kit」「ライカ 6ビット コードガイド ツール」などと呼ばれているものです。下記の画像に「メルカリ」の該当商品ページへのリンクを貼ってありますので、興味のある方は下記の画像をクリックしてください。

上記画像をクリックして頂くと、メルカリでGET出来る「6bitコード」化キットの検索結果に遷移します。

6bitコード化は、上記の「ガイド」の切れ目に沿って色を塗っていくことになります。次に必要なのが、黒と白のペンです。先人達の教えによると下記のペンがおススメとのことでした。体験談をBlogで記載して頂いている諸先輩方の記録を見ると、マッキー等の油性の黒のペンでも出来ちゃうみたいなので、あまり気にしなくてよいのかもしれません。

「6bitコード」偽装やってみた

レンズを選ぶ

ということで、私のお気に入りレンズのひとつ、Leicaの「NOCTILUX(ノクティルックス)M f0.95/50mm ASPH.」を模したと噂の「TTArtisan 50mm f/0.95 ASPH」というレンズを、本家「NOCTILUX M f0.95/50mm ASPH.」と認識させてみる事にしました。

「6bitコード」のパターンを探す

まず最初にすべきことは、6bitコード化するレンズの「6bitコード(パターン)」を探すことです。

今回6bitコード化する予定の「NOCTILUX M f0.95/50mm ASPH.」の6Bitコードを調べてみると『■■□□□■』とのことが分かりました。ということで、マウントの金具の部分に、このパターンに沿った6本の帯を書き込むわけです。

実は、この6bitコード化(偽装)については、多くの人がトライしているようで、ネット上に情報が幾つかありましたので、

※ 一覧表については、こちらを参照ください(当ページ下層部への遷移)。

塗ってみる

さて、では実際に6bitコードを書いていきましょう。

  1. 6bitコードを書きたいレンズを選び、下記の一覧表で該当するコードを選びましょう(なければ近しいもので妥協!)
  2. 「Leica 6bit Coder Kit」をレンズのマウント部分に装着して位置を合わせます(適切な箇所に固定できるように出来ている筈です)
  3. 切れ目(細い線)に、該当するコードに併せてペンで色を塗ってください。
    ※上記に参考例として掲載している写真は「MMILUX50mm f1.4 ASPH.」で■□□□□□となりますので、コードを見る時の”向き”を合わせる参考にしてください。
  4. 線が2本並んでいる場合はまとめて塗りつぶしてもOKのようです。

成功したら、こうなった

フェイクコードを付与したレンズを装着して、我がLeicaM10くんを起動してライブビュー(LV)してみると『0.95/50mm』と自動でレンズを判別してくれていることが確認できました。大成功です。めでたしめでたし。

因みに、このレンズで撮った写真を1枚アップしておきますね。このレンズ超素敵なんですよ~。

一覧表&説明

最近は便利な世の中になったもので、生成AIに頼めば「6bitコード」の一覧表を瞬時に作ってくれます。しかも解説付きで。ほんと優れものです。

ということで作ってもらってみました。
※一応ファクトチェックも実行して1度修正させた状態のものです。

  ↓

《以降の説明&一覧表は生成AIが作成》
ライカM型レンズの6ビットコードについて、詳細な一覧表を作成いたしました。この表は、デジタルライカMカメラがレンズを自動認識するために使用する6ビットコード(6-bit code)の一覧表です。
※ 内容の信憑性については検証が難しい為、各自自己責任にてご覧ください(生成AIによるファクトチェックは実施済み)。

参考文献:この表は下記のサイトを参考に生成AIが収集&作成してくれたものです。

焦点距離レンズ名開放F値ブラック品番シルバー品番6ビットコードコード図備考
16-21mmTri-Elmar 16-18-21mmf/41162610000□■□□□□ズーム(16-18-21mm)
18mmSuper-Elmar 18mmf/3.811649110100■■□■□□ASPH.
21mmElmarit 21mmf/2.8111341□□□□□■第1世代
21mmElmarit 21mmf/2.8111351189711000□■■□□□ASPH.
21mmSuper-Elmar 21mmf/3.411145110011■■□□■■ASPH.
21mmSummilux 21mmf/1.411647101111■□■■■■ASPH.
24mmElmar 24mmf/3.811648110010■■□□■□ASPH.
24mmElmarit 24mmf/2.8118781189811001□■■□□■ASPH.
24mmSummilux 24mmf/1.411601110000■■□□□□ASPH.
28mmElmarit 28mmf/2.81180411□□□□■■第3世代
28mmElmarit 28mmf/2.81180911011□■■□■■第4世代
28mmElmarit 28mmf/2.81160611100□■■■□□ASPH.
28mmSummicron 28mmf/2.01160411010□■■□■□ASPH.
28-50mmTri-Elmar 28-35-50mmf/411890/1162511894101010■□■□■□ズーム(28-35-50mm)
35mmSummarit 35mmf/2.511643101011■□■□■■
35mmSummicron 35mmf/2.01131011311110□□□■■□第4世代
35mmSummicron 35mmf/2.0118791188211110□■■■■□ASPH.
35mmSummilux 35mmf/1.4118741188311101□■■■□■ASPH.
50mmElmar 50mmf/2.811831/1182411823100010■□□□■□
50mmSummarit 50mmf/2.511644101100■□■■□□
50mmSummicron 50mmf/2.01181710111□■□■■■第3世代
50mmSummicron 50mmf/2.011819/1182611825/11816100001■□□□□■第4/5世代
50mmAPO-Summicron 50mmf/2.011141101001■□■□□■ASPH.
50mmSummilux 50mmf/1.41186811856101□□□■□■第3世代
50mmSummilux 50mmf/1.41189111892100000■□□□□□ASPH.
50mmNoctilux 50mmf/1.011821/1182211111□■■■■■
50mmNoctilux 50mmf/0.9511602110001■■□□□■ASPH.
50mmNoctilux 50mmf/1.211686111000■■■□□□ASPH. 復刻版(2021年)
75mmSummarit 75mmf/2.511645101101■□■■□■
75mmAPO-Summicron 75mmf/2.011637100100■□□■□□ASPH.
75mmSummilux 75mmf/1.411810/11814/11815100011■□□□■■
90mmMacro-Elmar 90mmf/41163311634100111■□□■■■マクロ
90mmTele-Elmarit 90mmf/2.811800100□□□■□□第2世代
90mmElmarit 90mmf/2.81180711808100110■□□■■□
90mmSummarit 90mmf/2.511646101110■□■■■□
90mmSummicron 90mmf/2.01113611137111□□□■■■第3世代
90mmAPO-Summicron 90mmf/2.01188411885100101■□□■□■ASPH.
135mmElmarit 135mmf/2.8118291001□□■□□■第1/2世代
135mmAPO-Telyt 135mmf/3.411889110101■■□■□■ASPH.
アクセサリーMacro-Adapter-M14409101000■□■□□□マクロアダプター

参考情報(6bitコード化)

《6bitコード一覧を掲載しているページ集》

ライカのある生活:【保存版】 ライカMレンズの6bitコード一覧 (2022年対応)

アトリエライカ:ライカ6bitコード表

《やってみた系Blogの一覧》

絵で見るカメラ + plus:6ビットコード

nyankoseek.blog:Leicaの6bitコード(フェイクコード)に挑戦!

alfa75 blog:フェイク6bitコード化(テプラ式)手順覚え書き

M8, M9 & R-D1 for Something I love…323:自分のことは棚に上げて… M8フェイク・コード考

YM-PHOTO BLOG:ライカジャパンカスタマーケア体験記 その2 ※ライカ社による6Bitコード化体験記です。

ASCOII×デジタル:昔のLeicaレンズを最新モデルで自動認識! 「Coder Kit」を衝動買い

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