オールドレンズを愛する皆さん、一度はこう思ったことはありませんか? 「このレンズの味は最高なんだけど、たまにはオートフォーカス(AF)で楽に撮りたいなぁ…」と
実は、そんな夢のような願いを叶えてくれる「魔法のアイテム」があるんです。それが今回ご紹介する「電子マウントアダプター」!
ミラーレス一眼が「裏面照射型」センサーという新世代に突入してから登場した、まさにカメラ界のコペルニクス的転回とも言える発明品です。
「MF専用のオールドレンズが、最新カメラの瞳AFでキビキビ動く…」
そんな衝撃の体験について、仕組みから最新機種の紹介まで、サクッと解説していきますね。「電子マウントアダプター」って何?という方、オールドレンズ沼への「ななめ上!?」のアイテム情報は必見ですよ!
電子マウントアダプターの主な特徴
今回ご紹介するのは、主にライカMマウントレンズをSONY EマウントやNikon Zマウントに変換しつつ、AF化させるアダプター達です。
- MFレンズをAF化: 本来ピント合わせを手動で行うレンズを、カメラ側の操作で自動合焦させます(絞り優先AEで、露出も当然自動で利きます)。
- 最新のAF機能に対応: 瞳優先AFや動画AFなど、最新ミラーレスの強力なAF機能が使えます。
- マウントの拡張性: ライカMマウントをベースに、さらに別のアダプターを重ねることで、世界中のあらゆるオールドレンズがAFで蘇ります。
- 接写性能の向上: アダプターが伸び縮みするため、レンズ本来の最短撮影距離よりもさらに寄って撮れるようになります📸✨

外観デザインと操作性
電子マウントアダプターの外観は、一見すると少し厚みのある普通のアダプターに見えますが、内部や下部にモーターを格納した駆動アダプターとなっています。


手に取ってみると、ずっしりとした重さを感じる、そのメカニカルな作りにワクワクします。操作はいたって簡単。カメラ側に装着してシャッターを半押しするだけ。すると、アダプター自体が「ウィーン」と物理的に前後してピントを合わせてくれるんです!

Leica SUMMAR を装着しAF化を実現!
(LeicaL39→LeicaM変換マウンターを間に挟んでいます)


まるで魔法?AF化の仕組みと写りの特徴【作例多数】
「なぜレンズ側をいじらずにAFができるの?」と不思議に思いますよね。 その仕組みはズバリ、「アダプターの台座自体が伸縮すること」にあります。
通常のレンズは内部の「ヘリコイド」を回してレンズを前後させますが、このアダプターはレンズ丸ごと前後させてピント位置を調整します。まさに逆転の発想ですよね🤔
瞳AFでポートレートも楽々!そしてC-AFまでも!!
オールドレンズ特有の開放での薄いピント。マニュアルだと苦労する場面でも、電子アダプターを使えば「瞳AF」がバッチリ効きます。
見てください、この瞳へのジャスピン!オールドレンズの柔らかい描写と、現代の正確なピントが融合した不思議な感覚です。さらに、LM-EA9では「C-AF」(コンティニアスAF / 追従AF)まで利用できるからビックリです。
専用のAFレンズと比べると、少しもっさりした動き&食いつきのレベルは落ちますが、高望みしなければ、実用的なレベルかと感じます。
最短撮影距離を超えて「寄れる」
このアダプターの隠れたメリットが、「さらに寄れる」こと。アダプターが前方に繰り出す分、レンズ単体では寄れなかった被写体にもグッと近づけます。要は「最短撮影距離」がもっと短くなるんです!!
レンズ自体のヘリコイド分で最短距離にして伸びる長さに、電子マウントアダプターが伸びる長さを足して利用することができるので、オールドレンズ時代の「マクロエクステンションチューブ」とか、そんな役割をしてくれるんですよね!

因みに、私は「LM-SNE-PRN II」をメインで利用しているのですが、「AF」→「MF」の切り替え機能を、空いているボタンに割り当てておくと、電子マウントアダプターで寄った後の最後の微調整を手動で行えるのでとても便利です。
電子マウントアダプターを使って感じた3つのメリット
1. 究極の「スナップシューター」に変貌
マニュアルフォーカスも楽しいですが、咄嗟のシャッターチャンスにはやはりAFが強い。子供の表情や街中のスナップなど、これまで躊躇していたシーンでもオールドレンズでバンバン撮れちゃいます。
2. 瞳AF×オールドレンズという贅沢
最新のαシリーズやNikon Zシリーズの強力なAF機能を、50年前のレンズで使える贅沢。これは一度味わうと戻れません…!「写りは古いのに、使い勝手は最新AFの機能!」という最高のギャップを楽しめます。
瞳AFに慣れきってしまった私には、とても嬉しい機能なんですよね。もうMFで瞳にピント合わせる自信がありませんよ~。
3. 他マウントレンズへの拡張性がすごい
ベースがライカMマウントなので、「Mマウントへの変換アダプター」をさらに重ね付けすることで、M42マウント、ヤシコン、OM、Fマウントなど、あらゆるレンズをAF化できます。まさに「オールドレンズ沼への入場券」ですね👍





少し気になった点・デメリット
正直にお伝えすると、いくつか注意点もあります。
- 動作音: モーター駆動なので「ウィッ、ウィッ」という作動音がします。静かな場所での撮影や動画撮影の際は少し気になるかもしれません。まあ、絶対恩恵の方が大きいですよ。きっと。
- 重量制限: 重すぎるレンズ(望遠レンズなど)を付けると、モーターに負荷がかかり故障の原因になります。基本的には500g未満の単焦点レンズでの使用がおすすめです。実は私、、、これで1個壊しちゃいました(先代のLM-EA7は2台持ってます)。
- バッテリー消費: アダプター側でモーターを動かすため、通常よりもカメラの電池の減りが少し早くなります(長距離移動後に利用する場合や、長く利用しない時はカメラ本体から外しておくのがおススメです)。
- ファームアップデートに注意:各カメラのファームウェアのアップデートで誤動作をスつ事があるので要注意です。サードパーティ製のレンズ等でもあるように、純正パーツではないので(むしろ非推奨かもしれません)、各電子マウントアダプター側のメーカーの対応待ちとなります。※その電子マウントアダプターが古くなってくると、後継機が出てきてアプデが止まることもあります。
代表的なモデル紹介
現在、手に入れるなら、このあたりのモデルが定番です。
SONY Eマウント用(ライカM→SONY E)
TECHART(テックアート)
- LM-EA9 Mark2 (第2世代): 現在の決定版。モーターが小型化され、下部の出っ張りがなくなったため、三脚との干渉も減りデザインもスッキリしました。

Fotodiox(フォトディオックス)
- LM-SNE-PRN II: こちらも第2世代。安定した動作に定評があり、SONYユーザーに人気です。

Nikon Zマウント用も熱い!
最近ではNikon Zfなどの登場により、Zマウント用の電子アダプター(Megadap MTZ11など)も盛り上がっています。クラシックな外観のZfにオールドレンズを付けてAFで撮る…最高の体験ですよ!✨



電子マウントアダプターはこんな人におすすめ!
- オールドレンズの描写は好きだけど、ピント合わせが苦手な人(視力の衰えを感じている方には特におススメです)
- 子供やペットなど、動き回る被写体をオールドレンズで撮りたい人(とはいえ、後付けの”魔改造パーツ”みたいなものですので、あまり早い動きは苦手です。ご承知おきを)
- 手持ちのレンズ資産を最新カメラでフル活用したい欲張りな人(オールドレンズはもちろん、最新のM型ライカ用のレンズがAF化できるのは、ポイント高いですよ!)
逆におすすめしない人
- 「ピントは自分の指で追い込んでこそ!」というMF至上主義の方😆
- 完全な無音撮影を求める方
- 早い動きをAFで狙いたい人
まとめ
電子マウントアダプターは、単なる便利グッズではありません。眠っていた古いレンズに「新しい命」を吹き込み、現代の撮影スタイルに適合させるまさに発明品といえます。
これ一つあれば、あなたの防湿庫に眠っているあのレンズが、明日からのメインレンズに化けるかもしれません。「オールドレンズ沼」は深いですが、このアダプターがあれば、その深淵をより快適に、より楽しく冒険できるはずです。
この魔法のような体験、ぜひ一度味わってみてください。あなたのカメラライフが、きっともっと豊かになりますよ!📸✨
主な仕様(代表例:TECHART LM-EA9 MK2)
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 対応マウント(カメラ側) | SONY Eマウント |
| 対応マウント(レンズ側) | ライカMマウント(他アダプター併用可) |
| フォーカス駆動方式 | アダプター内部モーターによる伸縮 |
| 重量 | 約135g |
| 実勢価格 | 57,280円(2025/12 Amazon) |















































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