今回ご紹介するのは、AstrHori(アストロリ)10mm F8.0 Mマウント ボディキャップレンズ という、APS-C対応のライカMマウント用、F8固定パンフォーカス仕様のボディキャップレンズです。このレンズ、APS-CのライカMマウント用レンズという酔狂!?な仕様で、「どのカメラで利用するんや?」と突っ込みを入れながら使い始めてみたのでした。
※このレンズは、AstrHori(アストロリ)の輸入代理店である「2ndfocus」さんからレビュー用に貸し出していただいて書いています。貸与に当たっては、レビューに内容に関する指示などは一切なく「ぜひ楽しんでください」とのみメッセージを頂いています。ということで、いつものように、このレンズをガッツリ楽しみながらレビューを書かせていただきました。
AstrHori(アストロリ)について
AstrHoriは、最近は超マイクロスコープのようなペリスコープレンズに力を入れているようですが、魚眼レンズから、チルトやシフトレンズまで幅広く、コスパの良いレンズを展開しています。最近はAFレンズも徐々に増えてきています。
下記に、輸入代理店の「2ndfocus」さんのサイトから、AstrHoriの説明部分を引用しておきますね!
AstrHori(アストロリ)について
Astrhori(アストロリ/岩石星)社は中国深センにあるレンズブランドで2018年に有名ブランドからスピンオフとして設立された。フルサイズや中判ミラーレス用の高品位なレンズを、リーズナブルな価格で提供する。尖ったスペックのレンズも見逃せない。製品はヨーロッパ、アメリカ、アジア太平洋など30以上の国と地域に及んでいる。TIPA WORLD AWARDS 2023においてベストマクロレンズ賞を受賞。
因みに、以前にも「2ndfocus」さんから、AstrHori(アストロリ)のレンズを何本か貸し出していただいており、その時のレビューも貼っておきますね。とても面白い(興味深い/楽しめる)レンズですので、お気軽にご覧いただければと思います。
このレンズについて(検索しても記事が出てこない~)
いつものように、このレンズについて諸先輩方のレビュー記事などを探してみたのですが、、、ほぼ皆無ですね。確かに、普通に売れるとは思えない仕様&価格ですもんね。。。
このレンズは、APS-C対応のライカMマウント用、10㎜(35mm換算15㎜)でF8固定パンフォーカス仕様のボディキャップレンズ。お値段はキャップレンズとしては高価な¥17,040 税込(New 2024/12 時点 Amazonにて)。しかも、モノクロ用のレンズです。さらに、、見た目のデザインも淡泊です。
誰がターゲットなのか?どのようなコンセプトで作られたレンズなのか?マーケティング的に検討されて企画されたとは思えない仕様のレンズなんですよね。
ということで、メーカー(販売代理店)の説明文を見てみますね(以下引用)
「AstrHori 10mm F8.0 M」は、APS-Cサイズ対応のMマウント用モノクロ専用ボディキャップレンズです。このレンズは4群5枚構成で、EDレンズが3枚含まれており、クリアで鮮明な画質を実現します。操作はシンプルで、撮影チャンスを増やすことができます。さらに、直径51mm、長さ19mm、重さ36gという小型軽量設計により、旅行や日常の撮影にも気軽に持ち運ぶことができます。このレンズは特にモノクロ写真に適しており、使用することでよりアーティスティックで深みのある表現が可能です。カラー撮影も行えますが、色被りが発生する可能性がありますのでご注意ください。モノクロモードでの使用では、このような問題は発生せず、写真作品に格別の雰囲気を加えることができます。
なるほど「EDレンズ3枚で、重さ36gのf8パンフォーカスの、良く写るボディキャップレンズ」ということですね。
なぜライカMマウントでAPS-Cという仕様にしたのか真意は分かりませんが、勝手に想像するに「小さく軽いボディキャップレンズだけど、とにかく良く写るレンズが欲しかった」という企画担当者の想いを形にしたらこうなった・・・ということですかね。
因みに、他のカメラ用のマウントでは「AstrHori アストロリ 10mm F8.0 II APS-C」として「 II 型」版が発売されており、こちらはモノクロ用ではなくカラーでもOKのようなので、色被り問題は改善されたのかもしれませんね!
写りを見てみよう(実写レビュー)
さて、このレンズの写りを見てみましょう。撮影した感想は「おお!ええやん!!」です。
理由①は、キレの良い写りということです。F8なので、そりゃそうだろう、と言われればそうなのですが、EDレンズ3枚利用した写りの良さが効いてる感じがします。
理由②は、「とにかく楽しい」ということです。F8固定のパンフォーカスで撮影するのですが、α7Ⅳで撮影する場合は絞り優先モードにしておけば「写るんです」感覚で、被写体に向けてシャッターを押すだけで、バシャバシャとストリートフォトテイストの撮影ができます。このテンポの良さと超広角の構図が相まって、とても楽しく写真を撮ることが出来ます。
理由③は、カラーもイイ感じやん!ということです。商品説明では「カラー撮影では色被りする可能性がある」ということでモノクロ用レンズと説明させてますが、何枚もカラーで撮ってみたら感じでは「カラーもええやん!」でした。良い雰囲気に写ってます。
α7Ⅳにて撮影(クリエイティブルックの「FL」「BW」利用)
LeicaM4(MARIX400)にて撮影&自家現像
今回のレンズ情報
メーカー | AstrHori |
名称/ブランド名 | AstrHori 10mm F8.0 M |
フォーカス | パンフォーカス |
焦点距離 | 10mm(35mm判換算:15mm相当) |
センサーサイズ | APS-Cサイズ |
レンズ | 4群5枚 (EDレンズ 3枚) |
絞り | F8.0(固定) |
絞り羽 | ‐枚 |
フィルター径 | φ49mm |
重さ | 約36g |
最短撮影距 | 0.3m |
マウント | ライカMマウント |
製造国 | 中国 |
生産時期 | 2024年 |
相場 | ¥17,040 税込 (New 2024/12 時点 Amazonにて) |
特技/特記 | メーカー保証:2年間(自然故障が対象) |
備考 | 付属品:レンズキャップ、リアキャップ |
参考情報
デジカメ Watch:厚さ約2cmのボディキャップレンズ「10mm F8.0」
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