今回ご紹介するのは、日本の新興メーカーが提供するフィルム「MARIX400」というモノクロフィルムの「長巻/ロール缶」と呼ばれるもののご紹介です。この「長巻/ロール缶」を利用して、さらに「自家現像」まで行うと、モノクロでフィルム写真を楽しむ際の単価が激安になるのです。その秘密!?もご紹介です。
フィルム撮影を楽しもう
フィルム撮影が流行ってきたかも
最近、フィルムでの撮影がじわじわとブームになってきているようですね。1年くらい前からフィルムカメラ生活を始めた私も、気が付けば何台もフィルムカメラを揃えてフィルム写真を楽しむようになりました。そして、最近ではデジタル一眼よりもフィルムカメラで写真を撮っていることの方が多いくらいです。
因みにフィルムカメラは35mmフィルム用だけではなく、中判フィルムと呼ばれるサイズの少し大きなものも楽しんでいます。
ファイル撮影を安く楽しむ ”秘密!?” の方法
モノクロフィルムは長巻(ロール缶)と呼ばれる100フィール(30.5m)のモノを購入し、フィルムケース(パトローネ)に詰め替えて使うことが普通になってきました。そして自家現像です(自宅で現像しちゃいます)。ここまで一気通貫で自分で出来ちゃうと、モノクロ写真を楽しむ為の単価が激安になるのです。※私はまだネガフィルムの自家現像までしか手を出していません(ポジはまだ未体験)。
驚きの1本単価に!
では、この長巻のフィルムを使うと、1本何円くらいでフィルムを使えるようになるのでしょうか?
ということで計算してみると、長巻(100ft フィート=30.5m)から計算すると、36枚撮りで18本から20本程度のフィルムを詰めることが出来るそうです。
モノクロネガの長巻フィルムが、10,000円/1缶とすると、36枚撮りフィルム1本あたりなんと500円~556円程度になります。
私は特売時などに、大体8,000円/缶から9,000円/缶くらいで購入するので、36枚撮りフィルム1本あたり400円~444円程度になる。※いつも購入するのはFOMAPANかMARIXというフィルムの長巻です。
なんと、普通にモノクロネガフィルムを買うのと比べると、2分の1から、3分の1くらいの価格になっちゃうんですよ!! ※上記の金額とは別途で、道具をそろえるために初期費用が必要となります。
「フィルムの詰め方」と「自家現像の方法」そして、必要なモノなどについてはこちらの記事に記載してますので、ご参照ください。
カラーフィルムの場合は・・・
現在、入手しやすい長巻フィルムはモノクロネガフィルムです。カラーのネガやポジフィルムの長巻は一般的に入手できるルートでは販売されていないようです。これは残念。
とはいえ、カラーフィルムも現像部分を、自家現像(自宅で現像)すれば、劇的に価格と抑えることができますよ!
カラーネガの自家現像については、下記を参照ください。
MARIXのフィルムって、どんなフィルム?
今回はMARIXさんのMARIX400というモノクロフィルムの長巻を再度購入したので、このフィルムの紹介をしながら説明してみたいと思います。
MARIX400は、日本の「株式会社トライン」というキッチン用品・生活雑貨の販売などを行っている会社が行っているフィルム事業のようです。MARIXブランドのフィルムはシネフィルムをベースとしているものが主力のようで、カラーフィルムはコダックのシネフィルム(Vision3)のOEMで、C-41という一般的にフィルム写真用に使う現像液で現像できるように加工したものを販売しているそうです。またモノクロフィルムのMARIX100、200、400はFOMAPAN100,200,400のOEMとのことです。※どんどん仕入れ先の種類を増やして、販売するブランドを増やしているようです。
因みに、私は長巻フィルムでは、FOMAPANかMARIXのどちらかが特売の時に在庫の補充をしています。
MARIX400を使ってみよう/実写レビュー
MARIX400について
MARIX400についての説明が、公式ページに「パーフォレーションは未記載」「ベースフィルムはFOMAPAN400と同等品です」くらいしか説明がありません。そこでOEM元のFOMAPAN400の説明を見てみると下記の説明が記載されています。まあ、良く写るISO400 のシネフィルムベースのフィルムって感じですかね。
- 135フィルム100ft(30.5m)長巻きフィルムです
- 感度:ISO400
- 旧型乳剤。微粒子と優れた解像度と高いシャープネスが特徴です。
- チェコ共和国製
使った感想としては、キレの良い写りでかっちょ良いモノクロ写真が撮れる感じです。
写りを見てみよう
Topcon35L × MARIX400
Kiev 4 × MARIX400
OLUMPUS PEN-S× MARIX400
欲しいもの/商品情報
参考情報
photowalk:【フィルムレビュー】MARIX FILM400/モノクロマリックスフィルム。EI400とEI200の写り比較。撮影、現像時の注意点あり。
とまるおさむ(YouTube):【MARIX400を徹底検証する】濃度測定から実効感度を算出する!
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